「ワタナベエンターテイメントカレッジとワタナベエンターテイメントスクールは違うんですか?」
などとよく質問されますが、どちらもワタナベエンターテインメントが運営する教育機関です。
ワタナベエンターテイメントカレッジは18歳~29歳が対象なのに対し、ワタナベエンターテイメントスクールは小学校4年生~高校3年生までが対象となります。
ワタナベ エンターテインメントが運営する教育機関《ワタナベエデュケーショングループ(WEG)》には、 ミュージカル俳優を育成するミュージカル芸術学院や、お笑い芸人を育成するコメディスクールなど、いくつかに分かれています。
( ↓ ↓ 少し下に図解あり)
その中で、今回はワタナベエンターテイメントカレッジについて、かかる費用や入学までの流れなどについてまとめました。
検討している方は、是非参考にしてください。
この記事の目次
■ワタナベエンターテイメントカレッジってどんなところ?
ワタナベエンターテインメントと言うと、60年以上の歴史を持つ日本の芸能界の中でも大手の芸能プロダクションです。
渡辺プロやイザワオフィスなど約10社ほどの系列芸能プロダクションを運営しているのと同時に、ワタナベエンターテインメントカレッジ、ワタナベエンターテイメントスクール、ワタナベコメディスクールなどの養成機関を運営しています。
その養成機関は「ワタナベエデュケーショングループ(WEG)」と名付けられ、次世代のスター排出を目的とした業界直結型のプロ育成スクールとして運営されています。
今回の記事でまとめる「ワタナベエンターテイメントカレッジ」も、その中の1つということになります。
- ワタナベエンターテイメントカレッジ
- ワタナベエンターテイメントスクール
- ワタナベコメディスクール
- 渡辺高等学校(東京校・名古屋校)
- ワタナベエンターテイメントスクール(福岡校・名古屋校)
- ワタナベエンターテイメントスクール(キッズコース)
ワタナベエデュケーショングループ(WEG)は、「SSC + C」という柱を掲げ、「ゼッタイ業界で活躍する」人材を育成しています。
・「SSC + C」とは?
●Skill(スキル):専門スキル/テクニック
自分の力で生き残る。
「歌唱力」や「演技力」「面白さ」などの《技術力》がなくては、エンターテイメント業界を生き抜くことはできません。
●Self Produce(セルフプロデュース): 自己プロデュース能力
最高の自分を見つける。
周囲の期待に応えるため、さらに自分の期待を上回る力を発揮するため、正しい方向へと自分を導く能力。
●Communication(コミュニケーション):コミュニケーション能力
次に繋がる関係を築く。
現場のスタッフが気持ちよく仕事を進められるよう配慮しつつ、自分のアピールを忘れないことが次の仕事へと繋がる。
+
●Chance(チャンス):キャスティング/デビューチャンス
「SSC」を現場で使ってこそ、プロに近づける。
上記に加えて、さらに必要なのがチャンスです。《WEG》では「SSC」の3つの能力を伸ばすと同時に、アーティストとの共演やイベント出演、雑誌モデルなどのキャスティング提供や多くの芸能プロダクションを招致するデビューイベントを主催することで目標実現を応援。
and
●FUN!
「楽しい」からこそ成長が加速する!
・カレッジのポイント
●養成所でもなく、専門学校でもない。
●努力すれば、業界へのチャンスを手にすることのできる完全サポートシステム。
●入学すると同時に数多くのキャスティングオファーがあり、学生のうちから芸能界の現場を体験することができる。
・カレッジの育成プログラムとコース
ワタナベエンターテイメントカレッジには様々なレッスンやイベントを通じて、エンターテイメントの本質を基礎から学べる「全日2年制」と、限られた時間の中でポテンシャルを効率的に高めることのできる「1年制」があります。
⚫ 全日2年プロフェッショナル専攻
・ アクターズ PRO コース
・ 声優アクターズ PRO コース
・ ヴォーカルアーティスト PRO コース
ゼロからじっくり現場レベルを目指すワタナベエンターテイメントカレッジが誇るプロスキル育成コース。
⚫ 全日2年エクストラ専攻
・ アクターズ EX コース
・ ヴォーカルアーティスト EX コース
プロで通じるスキルを実践から徹底的に鍛錬。完全実践主義コース。
14コマ2年間のレッスンカリキュラム。
⚫ 1年速成総合専攻
・ アクターズ総合コース
・ 声優アクターズ総合コース
・ モデルアクターズ総合コース
・ ヴォーカルアーティスト総合コース
・ マルチモデル総合コース(女性限定)
事務所所属に向けて分野を絞った短期集中型育成コース。
14コマの短期強化レッスンプログラム。
⚫ 1年速成セレクト専攻
・ アクターズコース
・ 声優アクターズコース
・ モデルアクターズコース
・ ヴォーカルアーティストコース
大学(短大)に通いながらWスクールも可能な夜間制コース
各コースの入学から卒業までの流れなど、更に詳しい内容については、ワタナベエンターテイメントカレッジのホームページをご参照ください。
・イベント制度ラインナップ
●デビューオーディション
ワタナベエンターテイメントカレッジが主宰する、年間のべ1000社以上を招致する日本最大級の事務所所属決定イベント。
優秀なレッスン生だけが参加する限定されたイベントではなく、[出席率95%以上]をクリアしていることと、講師陣による審査会において一定の基準を満たすことで、誰でもこの大きなチャンスを手に入れることができます。
① 所属先はワタナベエンターテインメントだけにとどまりません。
② 努力できた人には出来る限りのチャンスを。
③ 最も厳しい書類審査をパス。参加者全員がプレゼンに参加。書類審査不要。
デビューオーディション出場から事務所所属までの流れ
自己PR・実技チェック・プロフィール作成
↓
デビューオーディション本番
部門にもよりますが、1人15秒~3分程度でプレゼンを行う。
↓
一次通過者発表
↓
事務所一次面接
↓
二次・三次面接/合格発表
↓
事務所契約
↓
所属事務所決定
ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)に在校中であっても、事務所所属が決定すれば事務所のお仕事が優先になります。
●学長チェック
技術的なレベルはもちろん、デビューオーディションでの演目を学長自ら1人ずつ確認、指導を行っていく。
●キャスティング制度
ドラマや映画、雑誌モデルなど、あらゆる情報網の中でチャンス提供を行う。在学期間により2年制コースは長期にわたるキャスティングへの参加も可能。
●卒業公演
配役オーディションを経て、2ヶ月にわたる稽古を重ねて行われる本格公演。
●夏合宿
宿泊にて、コースを超えた交流と全クラスの発表を行う。
●コース選択プログラム
自分の専門性、もしくは可能性を広げるためのレッスンを選択できるプログラム。
- 舞台ステージアクト
- モデル
- バラエティトーク実習
- ミュージカル歌唱
- 殺陣
- 日舞
- バレエ
- アフレコ
など
●保護者イベント
保護者様、ご家族様を招いた説明会、及びクラスごとに演目発表を行う。
●WEC 奨学金制度
進級支援制度。
この制度は在校中の活動実績・授業における出席率などを考慮し、進級時に優秀者の授業料を一部または全額返還。
●卒業後サポート
出席率・審査会の規定に達していて、事務所を決めることができなかった学生へは、卒業後も所属を決めるためのサポートを行う。
■ワタナベエンターテイメントカレッジの学費などの費用
ワタナベエンターテイメントカレッジは専門学校ではありませんが、他の養成所などとも制度やカリキュラムといった様々な点で違いがありますので、養成所という認識で他の養成所と比べない方がいいです。
かかる費用の形態も他の養成所などとは違い、どちらかと言うと専門学校や大学寄りの形態になります。
養成所では入所金(入学金)と授業料というシンプルな形態が多く、授業料は月謝として月払いで支払うといった形態がほとんどですが、ワタナベエンターテイメントカレッジでは入学金と同様に年間の授業料が決まっていて、それに設備維持費や諸費用などをまとめて支払う形です。
(※養成所では、入所金と月謝の他にタレント年鑑やプロフィール写真の撮影費などがかかる場合もあります)
そして、ワタナベエンターテイメントカレッジで必要になる額は、
全日2年制コースで、約270万円~290万/2年間です。
(プロフェッショナル専攻かエクストラ専攻かでも、額は違います。)
そして、1年速成コースで、約100万円~140万円です。
奨学金制度などもありますので、具体的な費用の内訳は資料請求するか、直接ワタナベエンターテイメントカレッジにお問い合わせください。
■まとめ
他の養成所と比較しながら検討している人は、もしかすると少々驚きかもしれませんね。
養成所という認識でいると、そのくらい費用の差を感じるかもしれません。
でも、ご存知の通り、ワタナベエンターテインメントに所属している俳優や芸人、アーティストなどを見るとわかる通り、その「育成力」や「マネージメント力」、そして実績は間違いないですし、相当強力な後ろ盾だと思います。
ワタナベエンターテイメントカレッジには山田裕貴、宮﨑秋人、ブルゾンちえみ、中村昌也、陳内将などの出身者がいますし、ワタナベコメディスクールの出身者ではハライチ、イモトアヤコ、あばれる君、クマムシ、厚切りジェイソン、平野ノラ、サンシャイン池崎、フォーリンラブ、やしろ優などもいます。
そしてワタナベエンターテイメントスクール出身者には、志尊淳、東啓介、中尾暢樹、若山耀人などがいます。
これを見るだけでも、その実績と「育成力」や「マネージメント力」の強さは一目瞭然ですよね。
もちろん、費用面が一番大きな問題だと思いますが、自分が目指す「俳優像」と、こうした実績や内容とを照らし合わせて、じっくりと考えて進路を決めましょう。
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