劇団ひまわりと言えば、お芝居や芸能関係に関心のない人でも知っているほど大手の俳優養成所です。
渡辺謙、真田広之、水谷豊、柳沢慎吾、柳葉敏郎、田中美佐子、森山未來、小島聖など数多くの一流俳優を生み出してきたのはよく知られています。
現在、所属している佐藤流司、宮野真守、入野自由、木村良平、諸星すみれ、など俳優や声優として活躍しているメンバーも多数在籍しています。
そんな劇団ひまわりについて、これから俳優養成所に通いたいと考えている人の参考になるように、かかる費用やカリキュラムについてまとめてみました。
■劇団ひまわりとは、どんなところ?
人間力を鍛えるレッスンに力を入れている、劇団ひまわり。
1952年の創立以来、数多くの実力派俳優や声優、またはアーティストを輩出してきた養成所です。
・クラスやカリキュラムの内容
※クラスの対象年齢や内容についてはエリア(地域)によって若干異なりますので、劇団ひまわりの公式ホームページより、ご自身が検討しているエリアの詳細を確認してくださいね。
下記は、東京俳優養成所のクラスになります。
東京俳優養成所のクラス
- リトルキッズ(0~3歳)※登録制度
- 幼稚部(4~6歳)
- 児童部(小学生)
- 中等部(中学生)
- 高等部(高校生)
- 青年部(18歳~39歳)
- 全日制クラス/研修科
- 全日制クラス/声優科
- 全日制クラス/研究科
- シニアクラス 四十歳以上
そして、基本的なカリキュラムは以下になります。
養成カリキュラム
●予科
・演技(必修)
俳優としての教養から始まり、正しい発声や共通語アクセント、朗読など、言語表現を中心に、一歩一歩段階を踏んで学ぶ。
・劇遊び(幼稚部必修)
レッスンに慣れること、レッスンを十分に楽しみ、元気エネルギーを発揮することが目標。
出演について
・ 予科(初級・最短6ヶ月)修了後、本科に進級すると、レッスンと並行して出演研究(テレビ・映画・舞台・CM・モデル)などが可能になります。
●本科
・演技(必修)
言語表現をマスターし、身体表現や感情表現にも取り組みます。また、選択レッスンにより表現力を広げます。
・劇遊び(幼稚部必修)
集団化した遊びを体験する中で、他人(ひと)との距離感覚をつかむことが目標。
●専科
・演技(必修)
一つの劇作品を題材に作品研究を含めて取り組む。舞台発表などの機会もあります。また、マスコミ出演のためにより実践的なレッスンを行う。
・劇遊び(幼稚部必修)
レッスンの中に自分のアイデアや感じたことを活かし、自信を持って取り組むことを目指します。
■プロフェッショナルコース
●研究科
・演技、歌唱、ダンス、マイム、日舞、身体アクションなど
●ミュージカルクラス
・演技、歌唱、ジャズダンス、バレエ
●俳優部
研究科、またはミュージカルクラス修了後、俳優部昇格審査で優秀と認められた人は、劇団と専属契約を結びます。劇団制作の舞台作品やマスコミで活躍する場が開けます。
●プロダクション部門
特に優秀な人は、選抜試験により劇団のプロダクション部門である、砂岡事務所、ブルーシャトルに所属することができます。
■劇団ひまわりでのデビューまでの流れ
※以下は、東京俳優養成所の青年部の場合です。
●オーディション
・一次(書類選考)
・二次(実技・面接)
↓
●入団
2次審査合格の方は手続きの後レッスン開始。
↓
●入所 予科生(最短3ヶ月)
・基礎レッスン年齢やスキルに応じて様々なクラスで、あいさつ、正しい発声方法、教養や俳優としての演技の基礎を学ぶ。
必須レッスンと選択レッスンを1週間で最大5レッスン受講することが可能。
↓
● 選択レッスン・特別レッスン
基礎レッスン修了後は進級後クラスとしてさらに専門的なスキルを身につけます。
↓
●予科修了テスト/出演ガイダンス
予科修了テストと出演ガイダンスを経てメディアに出演できるようになります。
・予科修了条件
予科修了テストに合格し、出席率70%を満たしていることが、予科修了条件。
・出演ガイダンスについて
メディア局マネージャーによる出演ガイダンスを受講後、メディア出演が可能となります。
↓
●専科生(3ヶ月~)
レッスンを1週間で最大5レッスン受講することができます(選択制)。
舞台や映像に対応できる実践的な演技はもちろん、アクション(殺陣・擬斗)、日舞所作、歌唱、ダンスなど多彩な専門レッスンを受講。舞台制作にも取り組む等、現場から学ぶことも多くなります。
↓
●メディア出演
メディア局マネージャーのマネージメントによりオールジャンルの芸能の出演を目指します。
↓
●専属契約
・進級テスト
・出演ガイダンス
さらに、出演実績や発表会にて特に優秀と認められた場合、プロダクション部門の砂岡事務所やブルーシャトル、または俳優部として契約し、プロとして更なる活躍の場が与えられます。
■劇団ひまわりで身につくスキル
●必須レッスン
・演技基礎
●選択レッスン
・演技
・映像演技
・声優演技
・ダンス
・歌唱
・アクション
・日本舞踊
・日舞所作
・クラシックバレエ
・タップダンス
・パントマイム
●特別レッスン
個人ボイストレーニング
日舞倶楽部
すくすくスクール
■費用(授業料と入所金など)
費用に関しても、お住まいのエリア(地域)や年齢・コースによって違いがありますので、劇団ひまわりのホームページからご確認ください。
以下は、東京俳優養成所と大阪俳優養成所の費用を参考までに。(※2019年時点)
幼稚部・児童部・中等部・高等部・シニアクラス 140,000円
青年部 180,000
●研究費(月謝) ※消費税は別途申し受け
研究費(1ヶ月) 23,750円
幼稚部・児童部・中等部・高等部・シアタースクール 150,000円
青年部 210,000円●
●研究費(月謝) ※消費税は別途申し受け
研究費(1ヶ月) 15,000円
※ 2次実技・面接審査において、成績優秀と認められた人には、入所金の減額減免制度あり
※ 入所金のみ分割によるお支払い方法もあり
※ 「演技」以外の合宿や発表会などのイベントに参加する場合は別途、実費相当費用が必要になりますが、これらは自由参加であり強制ではありません。
■まとめ
劇団ひまわりの育成理念は「俳優である前に、人間であれ」です。
その理念の元、人間力を鍛えることに力を入れ、「感謝」「誠実」「思いやり」の心を育てることを重視し、単なるタレント養成にとどまらず「感性豊かな人間教育」を実施されています。
そうした教育は、レッスン生にも確実に届いている様ですね。
2019.04.28 今日をもって
劇団ひまわり札幌養成所を卒業しました????10年間 私を育てて頂いた場所。
芝居だけじゃなく人として大切なこともたくさん学んだ。
そこから巣立ち、また新たな環境で、成長そして飛躍できるよう頑張ります✨本当感謝でいっぱい!!!!
ありがとう。みんな大好きです。 pic.twitter.com/AK3OCG1XEq— 優美花 (@yumika_76) April 28, 2019
カリキュラムや費用の詳細については、エリア(地域)によって違う部分もありますので、まずは資料請求してみて、詳細を確認してから検討することをおすすめします。
関連する記事