こんにちは😁
何事も目的を達成するためにはまずは準備や計画が必要になります。
俳優を目指す上でも、プランやビジョンを持たずに進むのとしっかりと準備した上で計画的に進むのでは、目的を達成する確率もスピードも大幅に違ってきます。
山登りを想像してみてください。
下調べや準備、そして計画も立てずに行き当たりばったりな進み方をしていては、遭難の恐れだってありますよね。
俳優を目指す人の中でも、同じことを繰り返すだけになってしまっている人や、どうすればいいかわからなくなって迷走してしまっている人は、芸能界の中で遭難しているのかもしれません。
今回の記事では、目的を達成する確率やスピードを数倍アップさせる為の思考と心構えについてお話しします。
■どんな俳優を目指すかで準備するものが違う
俳優になる為の4つのSTEPでも伝えている通り、俳優を職業にするために一番最初にやらなければいけない事は「理想の俳優像」を明確にイメージする事です。
ゴールを定めないと、どこに向かえばいいのかすら迷います。
そしてここでとても大事なポイントは、その「理想の俳優像」をできる限り細分化しておくことです。
例えばワークショップで「あなたの目標を教えてください」と聞いたときに、以下のような答えが返ってきます。
- 「映画で活躍する俳優になりたい」
- 「ミュージカルに出たい」
- 「俳優を生涯の職業にしたい」
- 「ハリウッド進出して世界的な俳優になりたい」
- 「視聴者や観客に、感動や勇気を与え、誰かの励みになれるような俳優になりたい」
どれもとても素晴らしい動機だと思いますが、これだけでは非常に抽象的で曖昧です。
イメージを明確に細分化するコツは、「〇〇さんみたいな俳優になりたい」というように実際に憧れの俳優さんをイメージするとか、「どんな映画(作品名まで言えるくらい具体的に)で活躍する俳優になる(どの”役”をやっていた俳優のように?)」など、1歩踏み込んで具体的にすることが最大のポイントです。
更には、もっとパーソナルな部分まで踏み込んで「どんな髪型?」「どんな服を着ている?」「どんな香りがする?(香水名など)」「どんな声?」「どんな話し方?」など、できる限り細かくイメージしておくと、そのイメージに近づくスピードは大幅にアップします。
・理想の俳優になるには何が必要か?を知る
「理想の俳優像」が明確になれば、次にやることは至ってシンプルです。
「理想の俳優像」と「現在の自分」とのギャップを埋めるだけ。
アクションや殺陣のできる俳優になりたいのであれば、すぐに殺陣などを習いに行く。
ミュージカルで活躍する俳優になるのであれば、歌やダンスを習いに行く。
このように「理想の俳優像」が明確になっていれば、今、自分が何をするべきかは必然的に明確になり迷うことはありません。
「俳優になりたい」という目標は「料理人になりたい」と言うのと同じくらい大きな意味で、明確な目標とは言えません。
同じ料理人でも和食の料理人や洋食の料理人、それから中華、イタリアンと幅広いジャンルがありますし、更に細かく言えば同じ和食でも割烹料理や定食屋ではまた違いますよね。
俳優も同じで、自分が目指すジャンルや種類、タイプなどを明確にしておく必要があります。
どこを目指すかによって準備するものやすべきことも違ってくるので「理想の俳優像」を明確に描き、その目標に向けて今の自分に必要なものを準備しましょう。
・俳優になる為の、日常生活の中での準備
演技力や特技などのスキルアップはもちろん、理想の俳優になる為の準備は普段の身だしなみや立ち居振る舞い、そして人間的魅力の向上など多岐にわたります。
今あなたは、プロの俳優になる為に日常的に意識して取り組んでいることがありますか?
もしもこれといってないのであれば、まず、日常生活の中で簡単に取り組めることからでいいので、自信を持って胸を張れるくらいに何か1つでも取り組んでみてください。
取り組んでみる事で少しずつ「意識」や「思考」が変化していくのが実感できるようになります。
- 理想の俳優像を常に意識した髪型をしている
- 理想の俳優像のイメージ通りに私服を変えてみる
- 理想の俳優像のイメージに沿った香水を普段からつけてみる
- 理想の俳優像のイメージ通りのご飯の食べ方を意識してみる
などなど数え上げればキリがないですが、今すぐにでも日常的に心掛けられることばかりです。
俳優としてのスキルアップの為の勉強や習い事はもちろん、このように普段の日常生活の中から今すぐにでも理想の俳優像に近づくための準備(行動)はいくらでもできることがあります。
・人より1歩上をいく為の心構え
舞台の稽古場などでは、欠席の役については代役が立って稽古を進める場合がありますが、実はここでも大きな差が生まれています。
僕はもともと商業舞台(簡単に言えば出演料をしっかり頂いて仕事として取り組む舞台)の座組みに在籍していましたが、そこでは代役に立つとなると当然のようにセリフは頭に入れておきます。そして本役の人の動きも。
代役とはいえ、いちいち台本を確認しながらセリフを言ったり動いたりしていると、間が悪くてタイミングがズレたり、決まっている動きと違う動きになってしまって主要キャストにまで迷惑をかけてしまうことがあるからです。
もちろん商業舞台の看板さん(主要キャスト)は名のある芸能人なので、当然プロ中のプロということになります。
プロの俳優を目指す人間がプロの俳優の足を引っ張り、迷惑をかけるようなことは言語道断ですよね。
代役でもあまりにもひどいと主要キャストからNGが出る場合もあります。
「この人の代役はやりにくいから人を変えて」と。
こんなこと言われたら完全にアウトです。
そして、代役でもしっかりと人のセリフや動きまで覚えておくのには、迷惑をかける以外にも理由があります。
それは、代役は1つの大きなチャンスだからです。
もちろん自分自身の勉強にもなりますが、それ以上に次に繋がるチャンスです。
どこで誰が見ているかわからない業界なので、代役でやった演技で実力を認められて次の仕事に繋がったというような俳優はたくさんいます。
だからみんな良い意味で本当に貪欲です。
そして、そういう貪欲で、チャンスの場が廻ってきた時にしっかり掴み取れる人しか生き残れない世界でもあります。
でも、小さい劇団などでは全く人のセリフは覚えようともしない俳優もいます。
自分以外の役者の動きを覚えようともしない。
それでいて「誰か代役やってー」と言われると、やるだけはやる。
当然の結果ですが、動きもセリフのタイミングもまるでバラバラ。
これでは、読み合わせにはなっても稽古にはなりません。
あなたなら、どう思いますか?
同じ代役でも、どっちの人の方が俳優を仕事にできそうだと思いますか?
本役のキャストに迷惑をかけないように、そして作品を少しでも良くできるように集中して稽古を見ておき、人の動きも覚えてセリフも頭の中に入れて代役に臨む人。と、そうでない人。
間違いなく、積極的な俳優と答える人の方が多いと思います。
そして俳優を仕事にできる確率も、当然その方が圧倒的に高いでしょう。
でも、頭でわかっていてもできていない人が少なくありません。
なので、少しでも良くなると思うことは貪欲になって積極的に取り組むことを推奨します。
良いと思う「思考」や「行動」は全部真似して自分のものにしようとするくらいの貪欲さを持ちましょう。
貪欲な人たちは人が見ていないところでも積極的に自身の向上に努めています。
意識して、そういう「思考」を日常的に持つように心掛けている人が多いです。
プロの俳優になるという目標を達成する為に、常に前のめりなスタンスでどんどん勉強と吸収を繰り返していきましょう。
■まとめ
プロの俳優になる確率とスピードをアップする為の思考と心構えと言っても、特別なことはなくて本当にシンプルなものです。
ただ、そのシンプルな考え方ができていない人や、頭ではわかっていても実践できていない人が圧倒的に多いというのも事実です。
- ゴール=「理想の俳優像」を明確にイメージしておく
- 「理想の俳優像」と「現在の自分」とのギャップを確認
- 日常的に「理想の俳優像」に近づくための行動を選択する(1つでもギャップを埋める)
この3つのポイントを実行するだけで、限りなく「理想の俳優像」に近づきます。
本気でこれを実践すれば目的を実現する確率もスピードも劇的にアップします。
ただ、こんな簡単なことでもやる人はやるし、やらない人はやらない。
差はそこだけです。
途中で間違っていると思ったら、間違った部分を修正しながら進めばいいだけです。
「やらない言い訳」を探さずに、全部実践しましょう。
まずは、細かく細かく「理想の俳優像」を思い描きましょう。
何よりも大事なことは、まずスタートを切ることです。
お芝居をやっているだけでは「夢を追う」というスタートは切っていません。
最近、勝ち組とか負け組みとか
流行っているけど、
スタート切っているかどうかが
僕は大事だと思うけどね。
― 矢沢永吉/ロックシンガー ―
他の誰でもない、あなたの「夢」を本気で目指しましょう。
上記3つのポイントを実践して俳優としての自分を高めれば、後は認知拡大のための行動を起こすだけです。
シンプルに考えながら頑張りましょう。
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