これから俳優を目指す人の中には、「何から始めればいいの?」と悩んでいる人も少なくないと思います。
ただ、どの方法から始めても俳優を職業にできている人はいます。
大事なことは「どの方法から始めるか?」よりも、「どこを目指すか?」です。
どんな俳優を目指すかによって条件や環境など、自分に合った方法、適した始め方というのがあります。
映画俳優を目指すのにミュージカル劇団を選択するのはちょっと違う😵みたいなことですよね❗️

その通り(笑)
今回の記事では、俳優を目指す一つの方法である俳優養成所について詳しくご紹介します。
おすすめの養成所のみを知りたい方は、目次から「おすすめの俳優養成所5選!」に飛んで下さい。
この記事の目次
■俳優養成所とはどんなところ?
俳優養成所とは文字通り俳優を養成する機関で、芸能事務所としてマネージメントも兼ねている養成所もあります。有名なところで言えばテアトルアカデミーなどですね。
ただ「行けばどうなるの?」「どんなことをするの?」ということが気になりますよね。
僕も養成所を選ぶときには全くわからなかったので疑問だらけでした。

ちなみに僕も始めたのは、養成所からです。※プロフィール
なので、レッスン内容やかかる費用など基本的な形態をご紹介します。
各養成所によって若干の違いはありますがほとんど同じような内容になるので、養成所を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
・養成所に入所する方法
オーディションの内容は僕が入所した養成所では、書類審査を通って自己PRと簡単な実技審査と面談という感じでした。
基本的にはどの養成所もそういった内容が多いです。
テアトルアカデミーさんの詳細を書いた記事にはエントリーの仕方から入所までの流れなど詳しく記載しているので、気になる方は1つの例として参考にしてみてください。
養成所に入所する流れとして一昔前は郵送で履歴書などを送っていましたが、現在では、下記のように養成所の公式エントリーフォームから簡単にPCやスマホから応募することができます。
オーディション応募はこちら
・養成所ではどんなことをするのか?
プロダクション業務も兼ねている養成所であれば、入所した時点で所属タレントとして扱われるので早い段階で俳優としての仕事が入ってくる可能性も十分にあり得ます。
僕自身も初めての仕事は、入所して2ヶ月目でのCMのお仕事でした。

とは言っても、通行人の役ですが😅
なので、今この記事を見てくれているあなたも、もしかしたら数ヶ月後には俳優としてデビューしているかもしれません。
どの養成所でも仕事をした際には出演料を頂けます。※マネージメント料の割合などは各養成所(事務所)で確認してくださいね。

俳優として仕事もしながら勉強もできるって最高の環境だな😁
ただ、経験が浅いうちはやはり仕事よりも基本的にはレッスンが主体となるので、焦らずに自分磨きに専念する心構えが必要です。
- 腹式呼吸や発声
- ウォーキング
- 演技
- 朗読
- 滑舌
- 殺陣やアクション
- ダンス(クラシック、ジャズ、フリースタイル)
- 映像でのカメラを意識した動きや演技
- 日本舞踊
養成所では呼吸の仕方や声の出し方、姿勢といった基礎的なことから俳優として身につけておくべき専門的な技術など一通りレッスンを受けることになります。
各養成所によって内容やカリキュラムの詳細は多少違いますが、学べる内容は同じような感じです。
■俳優養成所に入所するにあたってかかる費用は?
専門学校やタレントスクール、養成所、劇団と、どの方法から始めるか?
大きな条件の一つが、かかる費用だと思います。

最大のポイントです…💦
これはカリキュラムやレッスン内容などが全然違うように、設備や環境、システムなどによってもかかる費用は各養成所によって違います。
個人的な経験から言うと、僕が入所したのはそこそこ名の知れた長年の実績がある養成所でしたが、入所の際の初期費用(入所金)として約二十数万円(約25年前)ほどかかりました。
内訳をざっくりと説明すると、
- レッスン用の資料テキスト(教科書のようにしっかりしたものです)
- レッスンシューズ(使わなくてもOKでした)
- レッスンバッグ(使わなくてもOKでした)
- 宣材用のプロフィール写真撮影費用
- タレント名鑑の掲載費用
などが含まれていました。
また、専用のレッスン場(ビル)があったので施設設備維持費なども含まれていたと思います。
それ以外にかかる費用としては、月謝が13,000円ほどでした。(レッスンは90分×4回/月)
結構な額ではありますが他の養成所でもだいたい同じくらいはかかりますし、もっと高いところもあります。
高い安いも非常に大事ですが、それ以上に本当にそれだけの価値のある内容が組み込まれているかどうかを重要視することが大事だと思います。
僕の場合で言うと、結果だけでなく養成所では貴重な経験やチャンスを与えてもらったという感謝しかなく、そこで出会った同期の仲間や先生方とは今でも親しく交流していますし、そういった意味でも大きな価値があったと思っています。
・俳優養成所の特色と専門学校などとの違い。
まず、養成所に通う人達にはどんな人が多いのか?
基本的にどの俳優養成所でもキッズと大人は別々にレッスンを受けますが、大人は幅広い年齢層が同じクラスで一緒にレッスンを受ける養成所が多いです。※高等部、青年部、シニアなど細かく分かれている養成所もあります。
その点、専門学校などは進路の一つとして入学する人が多いのでほとんどが同世代です。まずこの部分は大きな違いの1つです。

たしかに!大きな違いですね😲
そして、僕自身が養成所から始めたという経歴と専門学校で教えていた経験からの個人的な意見ですが、専門学校では「本気でプロの俳優を目指す」という明確な目的を持って入学してくる人はそれほど多くない印象でした。
まだまだ自分自身の将来のこともハッキリとビジョンが見えていないから、なんとなく興味があって進路の1つとして選択したという感じの人も多かったですね。
もちろん中には「絶対にプロの俳優になる!」と決めて専門学校に通う人もいますし、途中で意志が固まる人もいるので個人差はありますが。

まだまだ人生これからって時だもんな~🤔
一方で、俳優養成所ではシニアと呼ばれる年代の方もいらっしゃいます。
シニアの人たちに多かったのは、仕事やら子育てやら人生での役割を一通り全うして今後の人生をより豊かなものにする為に新たな挑戦として入所してくる人生の先輩方が多かったです。
当然、今から「俳優を職業にする」というような願望よりも「新たな事に挑戦することで更に潤いのある人生にしよう」というような目的を持たれている感じでした。

とっても素晴らしいチャレンジですね✨

素敵ですよね。
そして養成所に通う人たちに多いもう1つのタイプは「俳優を職業にしたい」という目的を比較的強く持っている人です。
ただ、未経験で業界に対する知識などがなく、目指すジャンルや俳優像を明確に絞り込めていないので養成所で一通りの基礎知識と基礎技術を身につけながら自分が目指すジャンルを模索している人などが多かったです。

僕もまったくの未経験だったのでまさにこのタイプです。
そして、プロダクションも兼ねている養成所では所属タレントとしても扱われるので、ただレッスンを受けるだけではなくて俳優としての仕事も入ってくるようになります。
この点も大きな違いです。(※専門学校でも仕事が入ってくる場合もあります)
そういった意味でも、専門学校や大学などに比べると俳優に対しての仕事という意識や業界を知る速度は人によっては養成所の方が早いかもしれません。

現場で肌で業界を感じることができますもんね!

そうですね。僕も現場に行くようになってどんどん自分が目指したい方向が定まってきましたから。
それぞれの環境によって、集う人たちの空気感や雰囲気にはそうした違いがあります。
■おすすめの俳優養成所5選!
養成所は世の中にたくさんありますが、カリキュラムの内容や実績面、費用面、信用面などから考えて5つの養成所をご紹介します。
・AVILLA STAGE
アヴィラステージはしっかりとした養成機関を持った芸能事務所で、自社のレッスンスタジオを持っていて各々の目指す方向に合わせた独自の実践型レッスンカリキュラムが受けられるのが特徴です。
クリス松村、重盛さと美、ミラクルひかる、山川恵里佳、阪口拓嗣、山上愛など幅広いジャンルで活躍する芸能人が多数所属しているので安心ですし、芸能事務所直属なのでデビューへの道も早いかもしれません。
・テアトルアカデミー
「テアトルアカデミー」は1980年に創設され、鈴木福くんなど有名な俳優も多数輩出している老舗の養成所なのでご存知の方も多いと思います。
直系プロダクション「ATプロダクション」などもあり、テアトルアカデミーで活躍後そちらの直系プロダクションに移籍し現在活躍している俳優陣が多数います。
・ワタナベエンターテインメントカレッジ
ワタナベエンターテイメントカレッジも言わずと知れた大手芸能事務所の養成機関です。
カリキュラムの内容やシステムなども他の養成所とは少し違った形態となるので、かかる費用なども大きく違います。
カレッジやスクールなど関連する機関が多いので少しわかりづらいかもしれませんが、詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
関連記事 ワタナベエンターテイメントカレッジの詳細
・劇団ひまわり
渡辺謙、真田広之、水谷豊、柳沢慎吾、柳葉敏郎、田中美佐子、森山未來、小島聖など数多くの実力派俳優や声優、またはアーティストを輩出してきた養成所です。
特に優秀な人は、選抜試験により劇団のプロダクション部門である砂岡事務所、ブルーシャトルに所属することもできます。
・東映俳優養成所
日本で唯一の撮影所が運営する養成所ですね。
東映が運営していることもあって強みもたくさんありますが京都にしかないというデメリットもあります。
■まとめ
かなり本気で「俳優になりたい!」と思ってるけど、まだ業界のことがよくわからないからジャンルなど目指す方向を明確に定められない人は養成所からスタートするのがよいと思います。
俳優に必要な基礎的な知識や技術を幅広く一通り学びつつ、業界に触れながら的を定めていくイメージですね。
もちろんどの養成所も安い費用ではありませんが専門学校などに比べるとはるかに低額ですし、費用面で不安があるなら養成所から始めてみるのが良いのではないでしょうか。(とは言え、内容をよく考慮して自分にとってそれだけの価値があるか慎重に検討してください)
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