俳優を目指すという事は大きな夢への挑戦でありとても素晴らしい事ですが、1歩踏み出した時点で「夢」が「現実」になります。
厳しい現実を突きつけるようですが、俳優を職業にするという夢は「叶わない人の方が圧倒的に多い」ので、ただの「夢物語」ではなく、現実的に、ありのままのリアルな情報をお伝えしていきます。
身の引き締まる思いです????
しっかりと現実的に考え、計画的に行動を起こしていけば夢を実現できる可能性も大幅に広がるので、まずはリアルな現実を知りそこから綿密に計画していきましょう。
■俳優を目指す人のほとんどが夢は実現しない
「俳優を目指す人の約9割は夢が叶わない」
という現実。
これはまぎれもない事実です。
ただ、決して俳優を目指すことをネガティブに捉えてほしいわけではありません。
この事実を認識し、それを前提とした上でこれからの行動や活動の計画を現実的に立てることで、「目標達成」の確率と可能性をアップしていくのが目的です。
■俳優になる夢を追いかける人のリアルな生活
俳優を目指す人の「現実」について、実際に俳優を目指して活動している2人に話を聞きました。
- 現在は主にどんな活動をしていますか?
- 俳優活動の中での悩みはありますか?
- 今から始める人に対してのアドバイスは?
- 今の目標を教えてください。
現在、フリーの役者として活動してます。
元々は事務所に所属していましたが2年前に事務所を辞めてそれからはフリーで、小劇場という小さい規模の舞台で活動してます。
時々、機会があれば自主映画などにも出てますが現在のメインは舞台になります。
俳優活動の中での悩みは・・・
これ、ちょっと失望させるかもしれないですけど、嘘ついたら意味がないので全部ぶっちゃけます・・。
もう、ハッキリ言って悩みしかないです(汗)
僕みたいに10年やってまだそれだけで食えてない役者はみんな悩みだらけなんじゃないですかね。もちろん、お芝居ができればそれでいいと人もいるでしょうけど。
でも僕は、仕事にするつもりで自分なりに人生かけて取り組んできたので、そりゃまー焦りもするし悩みもしますね。
そんな感じなんで、今から俳優を目指す人へのアドバイスなんて偉そうなことは何も言えないんですけど、一つ言える事は真面目に取り組むこと。ですかね。
ノリや勢いだけではプロにはなれないので、地味な作業ですけど毎日少しずつでも自分のスキルを磨いて向上する以外にないんじゃないですかね。
と、今になって痛感しています。
でも、簡単な事でも継続して実践できている人って少ないと思います。
だからこそ、真面目にコツコツ努力できる人がやっぱり「その他大勢」の中から抜け出せる人なんじゃないかと思いますね。「やるかやらないかの差」は大きいです。
そんなわけで僕も、遅いけど今になってようやくめちゃめちゃ実践しています。なんでもっと早くやってこなかったんだと反省しながら。。。
今の僕の目標は、もちろん最終的に目指す事は何も変わっていなくて、早く世の中に認知してもらえるような俳優になって仕事として成立させるという事ですけど、まずは何よりも「やれるだけの事は全部やっている」と自分が自分自身に納得したいというのがありますね。
僕は芸能事務所に所属していて、現在は映像を中心に活動しています。
事務所からオーディションが入れば受けて(たまにしかないです)、それ以外にも自分で一般応募されているオーディションなどを調べて受けたりしています。
うちの事務所はレッスンなども特にはないので、以前舞台でお世話になった殺陣師の方の所で殺陣は習っています。
他には必要に応じて乗馬とジャズダンス、それに日舞(日本舞踊)は継続してではないですが、不定期で習っています。
2年くらい前までは小劇場系の舞台にも割と頻繁に出ていたんですけど、元々映像の仕事がやりたくてこの世界に入ったので、今は自主映画に出たりして映像で売れるチャンスを狙っています。
映画俳優になるのが目標です。
悩みというよりは願望というのか、やっぱり「早く売れたい!」という思いが一番です。
なのでガツガツ自分でオーディション受けて積極的に行動を起こすように意識して今はやっています。
今から始める人に言いたい事は、どんなやり方でやるかは本人次第ですけど、ほんとに時間はすぐに経っちゃうんで闇雲にやるのだけはよくないと本当に思います。
自分が何がしたいのか、どうなりたいのかというイメージを明確に持ってそこに近づく為の行動だけに的を絞ってアクションを起こした方が手応えも感じますし、無駄な時間が省けて早いような気が今はしています。
僕もまだ俳優を目指し始めて5年しか経験ないんですが、5年なんて振り返ってみれば一瞬だし、5年で既に「あーもっとああしておけばよかった」とか「もっと考えてから行動すればよかった」と思う事が結構あるんで、思い付きや行き当たりばったりだけで突っ走るのは結局遠回りになる気がします。
今の願望としては、何度も言いますが、やっぱり映像で売れたいです。
僕も地方からの上京組なのでやっぱり親にも喜んでもらいたいし安心もしてもらいたいので、映像に出て頑張っている姿を見せて親孝行したいと思っています。
いやーこれはかなりリアルなお話ですね。現実を感じます✊
・アルバイトはやっていますか?
もちろん食っていかないといけないのでアルバイトはやってます。
もうほんとこの10年、いろんなアルバイトをやりました。
僕は基本、舞台活動が主なんで普段はめっちゃバイトしてます(苦笑)
で、公演の稽古が始まったら集中したいので、少しずつバイトの割合を減らして舞台にシフトチェンジしていく感じですね。
早くアルバイト生活を卒業して俳優一本で生活していけるくらい仕事がしたいと思いますが、今のところはまだバイト生活です。
とにかく今の目標はバイトを辞める!(俳優の仕事で稼げるようになる)事かもしれません。
そう思いつつも、今は自分のスキルアップの為の習い事や勉強の為に良い作品(映画も舞台も)もいろいろ観たいので、自己投資の為のお金はたくさん必要なんですよね。
それが原動力でバイトも頑張ってます。
・俳優としての給料ってどのくらいなの?
今から俳優を目指す人の希望を打ち砕いても知りませんよー(苦笑)
役者としての給料?・・なんて、ほとんどありません。
僕の場合は舞台が主な活動なのでその出演する舞台によって条件が全然違いますが、出演料なんてない時もあります。
僕の場合で言うと、最近では2.5次元舞台と言われるような舞台に出る時や商業的な舞台に出る時は出演料がもらえますけど、それもピンキリです。
1つの例としては、たとえば1ステージ1万円(この額はその時々で違います)+キャッシュバック(自分窓口でチケットが売れた場合に少し返ってきます)でいくらか、みたいな条件が多いですね。
8ステージあるような舞台だと8万円+キャッシュバック(これはその時々で割合が全然違いますし、自分の集客数によります)って感じですね。
でも、基本的に舞台の稽古期間は給料なんて出ませんからね!
交通費も実費。稽古期間はだいたい1ヶ月~2ヶ月くらいですかね。
上記は、基本保障ギャラがある場合ですよ。それもない場合はキャッシュバックのみというケースもありますし、むしろ反対にチケットノルマがある場合もあります????
僕は今、基本的に舞台はやっていないので映像の仕事になります。
事務所から行かせてもらう仕事というのは基本的に普通に出演料が頂けますが、その額は仕事の内容やその時の条件などで一律ではないですね。事務所にもよると思います。
ただ、本当にコンスタントに仕事が入らないと生活できるレベルではないですよ。
どんどん知名度を上げて、同じ仕事でも単価を上げていきたいです。
自主映画の場合などは規模にもよりますが、基本的に出演料が出ても交通費程度が多いです。もちろんそれも出ない場合もあります。
どちらにしても知名度を上げないことには仕事と呼ぶには程遠いですね。
厳しい現実ではありますけど、とても参考になります!本当に現実なんだなって感じがしました✊
■まとめ
さて、今回は実際に現役で俳優を目指して活動している2人にリアルな生の声を聞かせてもらいました。
今から俳優を目指そうと考えている人の何かの参考になればいいなと思います。
また機会があれば何か他にも聞いて記事にしたいと思います。
夢を実現するという事は、単なる「夢物語」ではありません。
現実的に捉え、しっかりと計画を立て、どっしりと構えて一歩ずつ進んでいきましょう!
読んでおきたい記事