知人や友人、推しの俳優が出演している舞台を観劇するときに、プレゼントや差し入れを持って行くことが多いと思います。
ただ、差し入れをするときにはちょっと気をつけたい注意点や選び方があるのでご紹介します。
■差し入れの選び方
差し入れに「選び方」なんてあるのか?と思われるかもしれませんが、差し入れてもらっても困るものがあるのは事実です。
たとえば、大き過ぎるものは荷物になるので持ち帰るのに困る場合があります。
割れ物なども扱いに気を使いますよね。
他にも食べ物であれば、匂いのきついものは他の共演者に対して迷惑になる場合がありますし、冷蔵庫などが完備されていない劇場だと生ものは困ります。
そのように劇場の環境や、時期、差し入れのタイミングで適切なものが変わったりするので、その辺りについてまとめます。
確かに、受け取る側のことを最優先で考えないと!ですね。
何を頂いたとしても気持ちは本当に嬉しいですけどね。
・差し入れする相手との関係によって変わる
相手との関係性は、差し入れを選ぶときに意外と気を使う部分です。
差し入れする俳優と直接の知り合いかどうかでも違ってきますし、同じ俳優同士でも目上の先輩俳優だとか、同期の仲間だとか、自分との距離感によって選ぶものが違ってきます。
また、俳優個人に差し入れる場合と劇団や主催者など団体に差し入れる場合でも違ってきます。
共通して言えることは「あまりにも高額すぎるもの」「あまりにも大きいもの」は避けておくのがベストです。
好みなど個人的なことを知らない相手に対してはどんなものがいいんでしょうか?
そういう場合は、無難に菓子折りなどで十分だと思います。
ただし個人的というより仕事上の繋がりでビジネス要素の強い関係であれば、それなりの差し入れや楽屋見舞いを用意した方がいい場合もありますが、今回はどちらかと言うと個人的な繋がりに絞って書きます。
・差し入れるタイミング(公演期間の序盤・中盤・終盤)で変わる
これは舞台の公演期間が大きく関係してくる話になります。
差し入れるタイミングとしては、具体的に「初日」、「中日」(※ちょうど真ん中辺りの中間日)、「千秋楽」(※最終日のこと)といった節目で差し入れるのか?
それとも節目はあまり気にせず、観劇に行った際に差し入れるのか?ということでも、若干、選ぶものが変わってきます。
なぜなら、それぞれのタイミングによって、俳優自身の状況も全然違うからです。
一番わかりやすいタイミングで言えば、「千秋楽」。
最終日ということは、俳優は楽屋に残っている私物や衣装などを全て持ち帰る日になるので当然「荷物の多い日」になります。
そんな日にかさばる差し入れをもらっても、嬉しい反面、荷物が増えて困ることもありますね。
子供の頃のバレエの発表会でも、たくさんのお花をもらって困ったことがありました(汗)
お花も意外と持ち帰るのはかさばりますからねー。
タイミング別で、どういう時期かを押さえておくといいかもしれませんね。
時期を押さえておく????(公演期間序盤)まだまだこれから ⇒ 体力や気力もまだ元気
????中盤になってきて、少し疲れが溜まってきている
????連日連夜の昼夜公演で寝不足が続いている
????終盤に入り、そろそろ不要なものを持ち帰り始める時期
etc……
少しでもこのようなことを頭に入れておくと、差し入れるものも選びやすくなります。
あとは、公演期間も大きく関係しています。
1ヶ月公演などのロングランなら大量の食料やドリンクもいいかもしれませんが、小劇場のように公演期間が数日しかないような場合は、始まると同時に終盤のようなものなので基本的にあまりかさばらないものの方がいいかもしれません。
確かにそうですよね~。公演期間って大事かも・・・
3日間しかない公演で水をケースで差し入れてもらって、持ち帰りが大変だったことがあります(笑)
その他にも季節なども考慮すると、いろんなアイディアが出てくるかもしれませんね。
・楽屋の状況を考えて選ぶ(大部屋か個室か?男女比は?など)
大前提として楽屋の状況を知っている場合の話として読んでください。
僕はいつも観劇に行く際は、出演している俳優仲間や後輩たちにさらっと「楽屋は個別?」って感じであらかじめ聞いておきます。
何人かの大部屋だった場合、「他の俳優さんも一緒って聞いたから、皆でつまめるものがいいと思って」と菓子折りなどを持って行くようにしています。
これだと「差し入れは何にしようかな?」と悩むことなく、意外と簡単に決められます(笑)
もらった俳優さんも同じ楽屋の人たちと分け合えるから、コミュニケーションにもなって良さそうですね!
そうですね。それと、分け合うことが前提の場合は座組みの男女比率などで選ぶお菓子を変えたりしますね。
・渡す方法によっても変わる(手渡しか?郵送か?など)
あとは渡す方法によっても選ぶ差し入れが違ったりします。
ロングラン公演では地方公演もあるので差し入れを郵送することもありますが、小劇場などでは基本的には手渡しする場合が多いです。
ただ、公演期間が短い舞台の場合は、観に行きたくてもスケジュールの関係で観に行けないことも多く、その場合には差し入れだけ送るようにしています。
それから手渡しの場合も、差し入れを購入しに行く時間がないときは、あらかじめ差し入れをお取り寄せしておいて当日劇場に持って行くパターンが多いです。(最近はもっぱらこちらが主流)
当然、当日に買いに行くわけじゃないので「生もの」などはできるだけ避けるようにしています。
でも、生ものや割れ物でなければ、事前に取り寄せしておく方がゆとりを持って用意できるので、時間がない場合でも助かりますし断然おすすめです。
前に百貨店に差し入れを買いに行って、人気のお店で大行列していて2時間かかったことがあるんです~。それから観劇2時間。全部で4時間以上…くたくたになった記憶があります????
差し入れを買うのに疲れて、お芝居に集中できませんね????
■まとめ
応援する俳優にせっかく差し入れするなら、気を使わせたり、困らせたりはしたくないですよね。
最低限、以下の2つのことをちょっとだけ意識しておくと失敗しません。
- 相手が受け取りやすいものを差し入れする
(高価すぎない、大きすぎない、扱いやすい) - 俳優にとってどんなタイミング(時期)か考える
基本的には、俳優にとっては「観に来てくれたことが何より嬉しいし、ありがたい」ことなので、差し入れはほんの気持ちで十分だと思います。