芸能界でパワハラを感じたときの対処法は、まずは「逃げるが一番」

パワハラ悩み

芸能界に限らず一般企業をはじめスポーツ業界など、どの業界でもパワハラやセクハラの問題は大きく指摘されています。

国内では2020年(令和2年)6月1日より改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)の改正が施行され、職場でのパワハラ対策が強化されました。

※詳しい内容については厚生労働省の資料(労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律)の中の「第三十条の二」に記されています。

事業主は、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であつて、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。

芸能界や演劇界でもパワハラによる降板騒動などもあったり、たびたび問題として取り上げられています。

万が一、パワハラを感じたときには「まず、距離をとってください」(逃げる)

■パワハラはどこにでもある

パワハラは一般的な会社だけでなく、学校やスポーツ界、芸能界、演劇界など残念ながらどの業界にもあり得る話です。

暴言

自分の経験談ですが、舞台の稽古場で灰皿が飛んできたりひどいときには長机が飛んでくるような現場にも遭遇したことがあります。

厳しい演出家だとボールペンや灰皿などを飛ばす人が昔は結構多かったです。

また、映画のワークショップのときにはプロデューサーに「売れてない俳優なんて社会から必要とされてないゴミと一緒なんだよ!」「この社会のクズが!」などと延々言われ続けたこともあります。

「改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)の改正」など具体的な取り決めによってわかりやすいものは取り締まっていくことができたとしても、個人個人の性格なども大きく関係しているのでなくなることはないでしょう。

芸能界や演劇界にも特定の人に対して「キツい表現や偉そうな表現でしか人に伝えることのできない」演出家や監督などもたくさんいます。

だから諦める、というのではなくそういった人もいると想定しておくことで回避できる可能性も高くなります。

・そこに信頼関係がなければ「愛」ではない

パワハラや体罰などについてはたびたび問題視され、TVなどでも取り上げられ討論されることがあります。

その中でよく40代以上くらいの世代の人が「今は何でもかんでも体罰と言いすぎ」「昔は自分たちもよく殴られたりした」など、体罰やパワハラを肯定するわけではなくとも「今の時代は過剰過ぎる」といった意見を出す人も少なくありません。

もちろんそうした意見は「愛を持って」ということを前提に話されているとは思います。

僕自身、学校の先生などによく殴られて育った世代なのでそうした意見も理解できる面もありますが、自分の経験上で1つだけ言いことは「同じ行為でもそこに愛を感じるか感じないかは、人による」ということです。

学校でも、触れられるのも嫌な先生もいれば殴られても「自分がわるかったな」と素直に反省できる先生もいました。

つまりは生徒がその先生を信頼していなければ、そこに「愛」なんてないのと同じです。

その場合は、まず生徒に信頼してもらえる先生になることが優先です。

そこの部分を怠って自分の行動だけを正当化しようとする人が多いので問題になるんだと思います。

これは先生に限らず、会社の上司や、芸能界でいうプロデューサーや監督、演出家、スポーツ界でいうコーチなども同じです。

愛のムチ」なんていうのは、相手に信頼してもらえる関係を先に築いてからの話ですよ、ということです。

なのでもしも万が一、周囲にパワハラや体罰を肯定するような考えを持つ人がいれば、その「信頼関係について」の考えも聞いてみましょう。

■辛いことからは「距離をおく」と決めておく

先に信頼関係を築くことに重きをおかず体罰やパワハラを肯定するような人とは距離をとっておいた方が安全です。

それがどんな立場の相手でも、ひどい言い方やひどい仕打ちをされたときは「まずは距離をとる」と決めておきましょう。

モラハラなども同じですが、人格否定されるような言葉などを浴び続けると思考回路が正常に回らなくなりどうしていいかわからなくなります。

強烈なストレス

なので最初に決めておきましょう。

パワハラなどに遭遇したら、まずは距離をとる。誰が相手でも。

・距離をおくのは広い視野で物事をみるため

距離をとるというと「逃げる」と考える人がいるかもしれませんが、そうではなく、少し離れたところから広い視野で物事をみるためです。

人間は自分の身近な世界が「世の中のすべて」だと思ってしまうところがあります。

子どもにとっては「学校」が自分の世界のすべて。社会人からすれば「会社」が今の自分の世界のすべて。俳優からすれば芸能界が、演劇界がすべて。

すべてその世界の中の基準だけで世の中を見ようとしてしまいます。

でも、今見ている世界は本当はすごく狭い世界の中だけを見ているのかもしれません。

密室

なので冷静に見渡せるように少し距離をとって離れたところから見てみましょう。

■あなたの人生はあなたに選択権がある

当たり前の話ですが、あなたの人生はすべてにおいてあなた自身に選択権があります。

選択する道

何をするか」も「誰と付き合うか」も、仕事やプライベートでもすべてにおいてあなたが自由に決めて良い権利があります。

でも、仕事の場などではその選択権がなくなってしまったと感じてしまうときがあります。

なぜなら、どんな仕事でも同じですが役職や肩書きによって上下関係が生まれたり、強者と弱者が生まれたりするからです。

・人間関係に「上も下もない」

上下関係

俳優の立場で言えば、「使う側」と「使われる側」では「使われる側」は弱い立場だと思ってしまいます。

または「選ぶ側」と「選ばれる側」では「選ばれる側」が弱い立場だと思ってしまいます。

でも本当は、「役職や肩書きが上=偉い」でもなければ「役職や肩書きが上=強い」わけでもありません。

役職や肩書きなんて、ある特定の分野に対しての役割分担なだけであって、役職や肩書きが上だからといってあなたの人生をコントロールできる他人なんていません。

偉いと思われている上司も強者と思われているプロデューサーや監督や演出家も、世の中全体の中で言えばそれほど大きな力を持っている人はいません。

誤った捉え方をしないために、まずその認識を持っておきましょう。

もちろん素直に尊敬できるところがあれば尊敬し敬えばよい話ですが、役職や肩書きだけですべてを判断すべきではないです。

同じ人間同士として、尊敬できるところがなかったり、敬うに値しない人に無理に媚びる必要もありません。

■まとめ

学生の頃、殴られても「愛のムチ」だと思えた先生は日ごろから「いつでも家に遊びに来い」と言って僕たちを迎えてくれました。

十数人でおしかけても「一気に来るなよ~」と言いながらも奥様が手料理を振る舞ってくれたりなど、親戚のような付き合いをして信頼関係を深めていたからこその「愛のムチ」でした。

「信頼関係」のない中でのいき過ぎた厳しさは、ただの攻撃であり「いじめ」です。

なので強い立場にある人には、厳しくするのであれば弱い立場にある人に信頼してもらえる関係を先に築く努力をしていただきたいと思います。

そして弱い立場にある人(ここで言えば俳優)は、信頼関係も築けていない中で攻撃(口撃)してくる人は危険だと判断してまずは距離をおいてください。

舞台の稽古場で、撮影現場で、ワークショップの場でパワハラを感じたらまずは「距離をおく」と決めておいてくださいね。

追い詰められてどうしようもないときや相談できる相手がいないときなどには厚生労働省の相談窓口なども利用してみてください

 

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