こんにちは😁
「プロの俳優なんてなれるわけないよ」
あなたの周りには、そんな事を言う人も少なくないかもしれません。
もしくは、あなた自身がそんな風に思ってしまうときがあるかもしれませんね。
確かに、誰もが簡単に仕事に出来るような業界ではありません。
ただ、容姿や技術に関わらず、売れている(仕事にできている)人がいる事も事実ですし、ちゃんと価値を提供する仕事ができれば需要があるのは間違いありません。
俳優を仕事にできない人には、仕事にできない「思考」や「行動」に原因があるのであって、俳優になることは、決して宝くじのような当てモノではありませんし、ましてギャンブルのような賭け事でもありません。
でも、「思考」や「行動」と言われても、いったいどんなことが原因になるの?と気になりますよね。
そこで今回の記事では、俳優を仕事にできない人が見落としがちな、または気づいていない大きな原因と対策についてまとめてみました。
是非、参考にしてください👍
俳優を仕事にできない人に多い原因と対策
まずは、俳優を仕事にできない人に多い原因、ありがちな理由を大きく分けてまとめました。
原因:仕事になる可能性の低いジャンルだけで活動している
俳優になるための活動はさまざまな方法がありますが、極小規模のジャンルだけで活動している場合。
例えば、客席数が100席もないような劇場ばかりで公演しているような演劇市場など。
小規模であってももちろん素晴らしい俳優もいますし、素敵な劇団や作品もたくさんありますので、そこから見出されて有名になれる可能性もありますが、露出自体が少ないので極めて低い可能性になります。
市場自体が小さ過ぎると、当然ですが、幅広いお客さんに自分の存在を知ってもらう機会は少なくなりますので、仕事に繋がりにくいのは必然ですね。
小規模のジャンルで活動しながらも、他にも積極的にオーディションを受けるなど、様々な大きいチャンスにもトライしていきましょう。
原因:本気で取り組めていない(本気のつもり)
「あっちの劇団がいいかな‥」「こっちの事務所がいいらしいよ」など、新しい情報にすぐに流される人がいます。
ワークショップやレッスンなどでメソッドや技術などを学んでも、一つの事を突き詰める前にすぐに別の方法論を試す人など、中途半端に取り組んでばかりでは仕事に繋がりにくいのは当然ですよね。
演技というのは「1+1=2」のような方程式ではないので答えは一つではありませんし、最終的には自分でオリジナルの答えを生み出さなければいけません。
それが、自分という俳優の個性になります。
何かを学んだら、自分の中に落とし込んで消化できるところまで、突き詰めて取り組んでみましょう。
原因:観客・視聴者のことをあまり考えていない
これは俳優個人だけの話ではないですが、ついつい作り手や演者というのは、自分がやりたいことばかりが先行してしまい、自己中心的になってしまいがちです。
でもどんな仕事でも、「価値を提供した対価」としてお金というものが支払われます。
なので当然、先に「お客さんにとっての価値」を提供して期待や心を満たす必要があります。
なぜなら、舞台でも映画でも、お客さんは観終わった後に当然スッキリと気持ちよくお金を支払いたいですよね?
つまり仕事とは、基本的には顧客志向でなければ成立しないものなので、お客さんはどんな人で、何を望んでいるのか?何を期待しているのか?など、「誰に」「何を」提供するのかをしっかり考えておきましょう。
原因:最低限のスキルが身についていない
工程だけで言えば、俳優の仕事はセリフを覚えて、演じる事が仕事です。
ですので、高度なスキルが無くても舞台に立つ事や、映像作品に出ることはできます。
ただし、それを仕事として出演料を頂くのであれば、最低限の技術やスキルは当然必要です。
俳優の業界は入り口のハードルが低い事もあって、割と簡単に誰でも俳優を目指すことはできますが、肝心なことは、あなたの演技で人の心を打つ事ができるか、人の心を動かす事ができるか、が一番重要です。
「私はプロです」と言えるほど、あなたが俳優として優れている部分はどこか、客観的に考えてみましょう。
どんなに良い作品でも、観客や視聴者の心を打ち、満たさなければ必要とはされないのです。
原因:存在を知られていない
俳優を目指しはじめたばかりだと、自分の存在を知っている人は少なくて当然ですね。
なので、少しずつでも存在を知ってもらうアクションを起こしていかなければいけません。
先述した通り、あまりにも極小規模のジャンルだけで活動していると、あなたの活動を知っているのが身内や内輪の知り合いのみで、一般的には誰にも知られていない可能性があります。
あなたにどんなに魅力があっても、技術があっても、知ってもらえなければ宝の持ち腐れで、活動自体が無意味になってしまいます。
全国配信の映画オーディションを受けるとか、商業的な舞台のオーディションを受けるなど、更に大きな市場に積極的に出ていく事を考えて行動していきましょう💡
原因:俳優として「売れる」事しか考えていない
売れたいという気持ちが強く、必死にアピールしてグイグイ押すだけの人がいます。
あまりにも自分の売り込みだけに終始していると、人は逃げたくなります。
これは意外と「売れたい意欲の強い人」によく見られる傾向なので気をつけましょう。
自分ばかりが求めるのではなく、相手に「求められる」ようにならないと、仕事にはなりません。
仕事として考えるのであれば、求められる価値の提供・そして信頼構築が何より大事になってきますし、そこにしか本当の意味での需要はありません。
その部分をすっ飛ばしていないか今一度見直してみましょう。
原因:良い作品を選定できていない
これは俳優個人だけの問題ではないかもしれませんが、作品(脚本)の内容が酷い。など、誰もそれを観て喜ばないものを選んでいる場合などです。
本当にこの脚本が客観的に観て、誰かの心を満たしたり、感動させたり、意味があるものなのか、需要のあるものなのか、シンプルに考えて決めましょう。
誰も喜べない、または楽しめない作品に出演したとしても、反対に評価を落とす原因にもなるかもしれませんので、出演できれば何でもいいという考え方には注意が必要です。
舞台でも映画でも何でも、観終わった後までが作品だと思いますので、優れた作品を選定するようにしましょう。
まずは、あなた自身が本当に良いと思える作品か?という部分もとても大事だと思います。
原因:アウトプットだけになっている
インプットとアウトプットというのは、物事全てにおいてとても大事なことですが、俳優も日々インプット(勉強)する作業と、アウトプット(実行)する作業がバランスよくないと向上していきません。
学ぶだけで実行しなければ全く身にはつきませんので、インプットよりも特にアウトプット(実行・実践)が大事です。
でも、売れない(仕事にできていない)俳優には、極端にアウトプットにばかり偏りすぎている人が多いです。
インプットが少ないということは、つまり日頃の勉強と練習不足。
例えば、撮影現場や舞台の本番などはもちろん、舞台の稽古などもすべてアウトプットです。
日頃、訓練していることやトレーニングしている自分のスキルを全て出して作品を作り上げていく作業なので、勉強や練習の場ではなく、実行・実践の場です。
稽古場を勉強や練習の場だと思ってしまわないように注意しましょう。
学んだことや練習してきたことを実践して、失敗もしながら試行錯誤してようやく身についていきますので、何よりもアウトップットが大事なことに変わりありませんが、実践するためには、その前に日々の学びや練習が必要です。
俳優としてのスキルアップのための日々の修練が足りているか、しっかり考えてみましょう。
原因:お芝居や演技を仕事(ビジネス)だと理解していない
当たり前のことではありますが、俳優として収入を得るという事は、「仕事」であると同時に、誰かがお金を支払っている訳ですね。
それはお客さんであったり、主催者や制作会社など時と場合により対象は変わりますが。
でも、たとえ誰がお金を支払っていようと、それを頂く自分たちには、お客さんが気持ちよくお金を支払おうと思えるだけの価値を提供してこそ、初めて収入を得られるという、仕事として真っ当で、当たり前のビジネス構造を理解しておく必要があります。
こちらから与えもしないで「ちょうだいちょうだい」になっていないか、常に注意して意識しておきましょう。
原因:やり逃げしようとしている
舞台でも映画でも、集客して収益が上がれば興行は成功だという間違った考え方をしている人がいます。
興行の成功とは、観て頂いた観客や視聴者を満足させてこその成功です。
これは俳優個人レベルでも同じで、「有名な映画に出れば」「出演料ががっつりもらえる舞台に立てるようになれば」成功だと思っている人がいれば、危険信号です。
もちろん、通過地点としては大事なことですが、「目的」がそこになってしまわないように注意しましょう。
あくまでも、観る側、受け取る側の満足があってこその「成功」であり、長く続く極意だと思います。
原因:基準値が低すぎる
簡単に言うと、少しの努力だけで、大きな成果を期待する人が多いということですね。
俳優業界への入り口の門は広いので、意外と誰でも入れますが、その中で「自分の職業」と言えるまでになれる人の数は究極に少ない業界です。
簡単に大きな成果を求めてしまう前に、まず、一般的な社会人と一度比較してみましょう。
企業に勤めている人が毎日こなしている仕事量と、自分が俳優という仕事に対して費やしている毎日の仕事量や勉強量は、どちらが勝っているか?
もちろん、仕事量や勉強量で競えば良いというものではありませんが、高い基準で仕事に取り組むために視野を広く持っておくことは大事だと思います。
どんな仕事をしている人も、1日の大半の時間を仕事に使って努力しています。
あなたもそれに負けないくらい、勉強や努力をしていますか?
そうした意識を持つだけで、少し高い基準値を保てるのでお勧めです。
原因:俳優を仕事にできない理由を自分以外のせいにしている
なかなか俳優を仕事にできない人に多いのが、
「うちの事務所弱いから」
「全然オーディションもないし‥」
「映像のオーディションなんてイメージだから…」
このように、事務所や環境など、自分以外の何かのせいにしている人ですね。
これは残念ながら、どんな仕事をする上でも、致命的な思考です。
事務所が弱いと思いながらそこに在籍しているのは自分の判断ですし、事務所からのオーディションがなければ自分で探して、事務所に「受けていいですか?」と反対に持っていくなど、まずは全て自己責任という事実を受け入れた上で、しっかりと戦略や道筋を考えて自ら行動を起こしていかないと何も始まりません。
原因:やれるだけの事をやっていない
自らオーディション情報をチェックして積極的にオーディションを受けるでもなく、知り合いの劇団や団体など、同じような小さい輪の中だけで舞台に立っている人や、芸能事務所に所属したら後は事務所に任せっきりになってしまう人が多いです。
もしも、事務所の方針があって自分勝手には動けなくても、自分で考え自分で発信し行動を起こす事はできます。
事務所に所属しても、事務所があなたの俳優人生を保証してくれるわけではありません。
事務所はサポートしてくれるだけです。
つまり、当然ですが、あなたの人生は、あなた自身に主導権があるということですね。
自分自身でどうしたいのかを考え、自分自身の意思や考えを自ら発信し、自分自身で行動に起こすことを意識していきましょう。
自分で考える事をやめ、自分でアクションを起こすことをやめ、人に任せてしまうということは、自分の人生を放棄したようなものです。
常に「もっとやれることはないか」と問いかけながら、「やりきった」と言えるところまでやりましょう💪
まとめ|俳優は一番チャンスが多いのに、なぜ売れない?
芸能界の中でも俳優は一番チャンスが多いと思っています。
なぜなら、良いか悪いかは別として、お芝居の世界の入り口の門はとても広いからです。
誰でもやろうと思えば、ステージに立つ事は意外と簡単に、すぐにでもできるんです。
もちろん「仕事にできる」という意味ではないですが。
入り口の門の低さだけで言うと、歌手、演奏家、ダンサー、マジシャンなど数多くある芸能、エンターテイメントのジャンル中でも随一だと思います。
例えばミュージシャンや演奏家であれば、当然、楽器が弾けることが大前提なので、その技術を磨く時間など、ステージに立つまでに費やす時間は相当なものですよね。
ダンサーも同じで、ちょっと練習したくらいで踊れるものではありませんし、ジャンルによっては体の柔軟性が大事になりますので、そうなれば毎日毎日、長年のストレッチが必須です。
マジシャンでもそうですね。テクニックを磨くのに費やす時間は相当なものです。
芸能の世界でなくても、美容師の新人さんだって一人のお客さんのカットを任せてもらえるまでの勉強と実践練習は、相当な日数を要します。
お寿司屋さんだって、握りを任せてもらえるようになるまでには相当の修行期間が必要です。
そのように、芸能やエンターテイメントの業界に限らず、どの業界でも表舞台に立つまでの期間は相当長く、大変なものです。
でも、俳優の場合、小劇場など小規模の舞台などを選べばすぐにでも出演することが可能です。
もちろん小劇場でもオーディションがある場合がありますが、ない場合も多いです。そして、オーディションがあったとしてもハードルは低いことが多いです。
実際に、何の訓練やレッスンも受けないまま「初舞台」を迎える人もとても多いです。
もちろん、舞台の場合、稽古期間を経てということになりますが、長くても1~2ヶ月ほどなので、全くの初心者でもそれだけの期間で舞台に立つことが可能と考えれば、かなりハードルは低いですよね。
それくらいチャンスはゴロゴロ転がっているわけですね。
なのに、ほとんどの人が自分の職業にできないまま辞めていきます。
何故か?
入り口はハードルが低くても、「目的地」はものすごく高いところにあるということをまず理解して、そこにたどり着けるだけの自分を作り上げなければいけません。
そのためには、もちろん努力も当たり前に必要ですし、勉強も必要です。
努力も勉強もしないで大きな結果だけを望むのは、それこそ本当の「夢物語」です。
売れない俳優には、必ず原因となる「思考」や「行動」あるということを常に頭に置いて、日々改善、試行錯誤しながら自分自身を高めていきましょう!
コメント