お客さんが呼べない・・・
チケットノルマが達成できない・・・
どうしたらもっとチケットが売れるの?
そんな悩みを持ったことはありませんか?
こんにちは????
今回の記事では、上記のようにあまりチケットが売れない俳優の特徴について解説します。
まだ今から俳優を目指す人には実感がわかないかもしれませんが、舞台などでより多くのお客さんに観てもらうためには、自信を持っておすすめできる作品を創ることはもちろん、積極的な宣伝活動も非常に大切になります。
1人でも多くのお客さんを動員することは俳優に課せられた重要なミッションです。
役を演じることと同等の、もしくはそれ以上に重大な責任があります。
究極に言えば、
チケットが売れない=俳優として売れない
と言えるほどに重要です。
なぜなら、
チケットが売れない
=お客さんが動員できない
=ファンがいない
=俳優としての魅力がない
=俳優として売れない
といった方程式になるからです。
でも、たくさんお客さんをよべる俳優と、あまりお客さんをよべない俳優とがいます。
その違いは何なのか?
また、どうすれば1人でも多くのお客さんに足を運んでいただき、動員率を上げることができるのか?
こういったことを解説していきます。
「案内文はこのように書きましょう」などの表面的なことではなく、集客できる俳優と集客できない俳優の、根本的な意識や行動の違いについて解説していきます。
舞台の集客のみならず自主映画の上映会などでも、俳優個人の集客力が問われる場というのはさまざまありますので、よろしければ参考にお読みください。
チケットが売れない=集客できない
チケットが売れない、とは、言い換えればお客さんをよべないということですね。
お客さんがよべない俳優は、たとえ演技が上手くても、職業にできる確率がぐんと下がります。
なぜかと言うと、俳優もいわゆる「人気商売」ですので、テレビで言う<視聴率>や、映画の観客動員数と同じで、お客さんをよべる数というのは、人気を計る1つの基準になるからです。
もちろん、それだけが評価の対象ではありませんが、どれだけのお客さんを動員できるかは、俳優にとっての大きな評価に繋がることは間違いありません。
演技が上手くても、全然お客さんをよべなければ次はお声がかからない要因にもなります。
なぜチケットが売れない?集客力のない俳優の3つの特徴
まず最初に、集客力の弱い俳優が、「なぜ、チケットが売れないのか?」を根本的に考えてみましょう。
根本的な原因を理解し、改善していかなければ、今後のコンスタントな集客は見込めません。
集客力のない俳優に多い特徴として、以下の3つが考えられます。
- 人間関係が雑になっている
- 「知り合い」をファンと勘違いしている
- 意識が低い(本気じゃない)
人間関係が雑
まず、①の「人間関係が雑」については、自分にとって都合の良い関係になってしまっている場合が多いです。
たとえば、普段はほとんど連絡もしないのに、舞台などを観に来てほしいときや自分が何かをして欲しい時だけ連絡する。などです。
連絡するのが、公演案内などだけになっていませんか?
これは多くの俳優が自分では気づかずによくやってしまうことで、苦情としても本当に多いので気をつけましょう。
反対の立場で考えても普通に嫌ですよね?
そんな時は、
「こんな時ばかりの連絡になってごめんね」「最近はどうしてますか?」「季節の変わり目ですが、体調はいかがですか?」
など、公演には関係のない、知人として自然な会話を取り入れるようにしましょう。
でも、友達などにはそのような社交辞令的な一文でごまかさずに普段から連絡することをおすすめします。


「知り合い」をファンと勘違いしている
そして、②の「知り合いをファンと勘違いしている」とは、
ファンと、友達や知り合いなどを同じように考えてしまっている、または同じような扱いになってしまっているケースです。
知人として応援はしてくれていても、友達や知り合いがみんな、あなたの「ファン」というわけではありません。
お付き合いで来てくれる人もいれば、発表会を観に来る身内的な感覚の人もいるでしょう。
それをみんな「ファン」と同じように考えてしまっている人が、①の「人間関係が雑」に繋がっている場合が多いです。
普段何の連絡も取り合っていないのに、活動情報だけを流したり、案内連絡だけするのは、友達や知人に対しては少し雑ですよね。
中には、俳優同士やスタッフさんなど同じ業界の人にもそのような対応をしてしまっている人がいますので気をつけましょう。
特に同じ俳優同士は、ほとんどが付き合いで来てくれていると思っていた方が万全です。
でも、多くの俳優がやってしまいがちなのが、ファンを増やすのではなく、知り合いばっかり増やしてしまうことです。
覚えておいてください。
あなたが増やさなければいけないのは、俳優としてのあなたのファンです。
知り合いばっかりだ…????
意識が低い(本気じゃない)
そして、最後の③の「意識が低い(本気じゃない)」ですが、こちらは意識的にというよりは無意識的に「意識が低い」人が多いです。
どういうことかと言うと、
「私は本気です!」という人が多いと思いますし、一生懸命頑張っている人も多いと思いますが、結果的に、結果に対する意識が低い人が多いということですね。
たとえば、小さな規模の小劇場などでは、俳優1人が動員するお客さんの数は平均して20~30人とか、そういうレベルが多いです。
もちろん、もっともっと動員する俳優もたくさんいますし、「そんなに少ないの?!」と驚いている人もいるかもしれませんが、中にはひと桁代の人数しか動員できない俳優もいますので、平均すればそのくらいになります。
いかがですか?
一般的に考えて、動員人数が20~30人という俳優って意識が高いと思いますでしょうか?
「あ~、この人本気でこの道にかけてるんだな」と思えますか?
作品創りはもちろん、集客に関しても一生懸命にやっている人は多いです。
みんな頑張って宣伝メールやLINEでの案内連絡など、集客活動はしていると思います。
それも、1度ではなく2度3度と何回も案内連絡しているかもしれません。
でも・・結果だけを見れば「意識が低い」と言われても仕方がない結果なんです。
そして事実、それほど満足のいく動員数でなかったとしても、毎回、同じような集客活動をして、毎回同じような動員数を繰り返している人が多いというのは、結果に対する意識は確実に低いと言えます。
たとえば、飲食店でも店がやっていけるかどうかのボーダーラインというのは絶対的にあって、ある程度の集客を見込んで運営しています。
細かいことを言えば、客単価や回転率などいろいろとありますが、ここではたとえ話として「1日に100食売り上げてようやく従業員にも給料が支払えるライン」だとしましょう。
そんな中で、1日の売り上げが20食の日や30食の日が続いたらどうでしょうか?
給料日が来て「一生懸命やったんだけど・・・」「頑張ったんだけど・・・」と言いながら、結果として
<給料は払えません>
で、まかり通るでしょうか?
あり得ない話ですよね。
それだったら店先に立って呼び込みをするとか、何かしらのクーポン券やチラシを配ってみるとか、集客のためにできる工夫なんて考えれば考えるだけあります。
その仕事を続けられるかどうかの瀬戸際に立たされれば、考え尽くせる限りの工夫を自然とするのではないでしょうか?
それを踏まえた上で、もう一度考えてみてください。
20~30人ほどしかお客さんが動員できない俳優って、どうでしょう?
もしも、知り合いに連絡するだけの宣伝しかしていないのであれば、他にもっとできることはないでしょうか?
あまり実感が湧かない人は、一度、公演をするためにどれだけの人が動いていて、どれだけの費用(支出)がかかっているのかを調べてみるといいと思います。
なぜなら、かかる費用の全てを、当然、誰かが支払うわけです。
俳優が全然お客さんを動員できなくっても、かかる費用は減りません。
もしも、 それを支払うのがあなただったらどうでしょうか?
もしも、お客さんを動員した数が一番少なかった人が全ての赤字分を支払うってことになったら、どうするでしょうか?
あの手この手といろいろ策を練って、できる限りの工夫をして宣伝するのではないでしょうか?
親類などに頼み込んででも最下位にはならないようにしますよね(笑)
動員数が少ない人は、これらを踏まえた上で、本当に自分が「高い意識」を持っているか。そして、「本気」かどうかを考えてみましょう。
1人でも多くの人に作品を観てもらうために、意外とまだまだできることがあるものです。
チェックポイント
- 公演案内など自分が何かしてほしいときだけの連絡は嫌われます。
- あなたが増やすのは「知り合い」ではなく「あなたのファン」です。
- あなたが公演の赤字を支払う人だとしても、その動員数でOKとできますか?
まとめ
また別の記事でも書こうと思っていますが、集客できない俳優がこれだけ多い背景の1つには、演劇界での「当たり前」や「常識」にも少し問題があると思っています。
先ほども言いましたが、小劇場界などでは、20~30人ほどしかお客さんを動員できない俳優が本当にたくさんいます。
そして、多くの俳優は、その事実にそれほど危機感を持っていないのが現実です。
なぜだと思いますか?
それが、そこでの「普通」「当たり前」の価値観になってしまっているんですね。
でも、少し規模が大きい舞台の座組みやカンパニーになれば、俳優たちの価値観も高くなります。
同じ「俳優」でも、俳優個人の動員基準は100人がボーダーラインだと「普通」に思っている俳優もたくさんいます。
もちろん、その基準に合わせた人付き合いを日ごろから心がけていますし、宣伝活動などもそのボーダーラインを基準に積極的に行っています。
劇場の大きさが変われば、当然ですが収容人数は変わります。
座席数が100席の劇場と、500席の劇場では、同じ公演回数でも収容人数は5倍の差がありますよね。
出演者の数が同じなら、単純計算で俳優個人の動員責任も5倍になります。
そういう規模の中でやると、勝手に個人で100人のお客さんを動員できるようになるのか?といえば、答えはもちろんNOです。
場所や環境が変わっただけで、そんなに急に動員人数を増やすことは難しいです。
なぜなら、順番が逆だからです。
環境が変わって急に動員人数が伸びるのではなく、小規模な環境の中でも常に「高い意識」で作品創りにも集客にも取り組んで、十分にファンを動員できるようになった人が次の環境へステップアップするという流れが自然です。
ポイント
- 小規模な中で、確かな演技力を身につけファンを獲得し、実力と人気(動員力)がついてきた俳優が次のステージにステップアップできる
- 小規模な中だけの「常識」に惑わされず、高い意識で取り組んでいる人たちをちゃんと見る。個人で100人動員するのは「当たり前」と思っている俳優はたくさんいる。
- 低い意識で考えていると、高い意識の俳優には勝てない。まずは「意識改革」
なので、何よりも自分自身の「意識改革」が一番重要であり、まず何よりも先にやらなければいけないことなので、その点について今回の記事は書きました。
一生懸命に創った作品を1人でも多くの人に観ていただくために、「低い意識」の中での「普通」や「当たり前」「常識」になっていることに惑わされず、自分の目標をしっかりと持って行動しましょう。
あなたは将来、
何人のお客さんを動員することのできる俳優になりますか?
それは、いつまでになりますか?
どんな場でも、どんな時も、その「目標」を基準にして、行動してくださいね。
未来のあなたの「俳優像」をしっかりと目指しましょう????