俳優を目指す人にとってプロフィール写真は、それ1つで今後の俳優人生を大きく左右すると言っても過言ではないくらいに大事なものです。
特に駆け出しのうちは、業界でも自分の存在を知っている人はほとんどゼロに近い状態です。
そんな中で、プロフィール写真というのは自分の窓口であり、他人にとってはあなたの第一印象そのものだからです。
なので、「これで俳優を仕事にできるかどうかが決まる」というくらいに気合いを入れて、納得のいくプロフィール写真を用意しましょう。
写真一つで判断されちゃうんだもんね…
今回の記事では、オーディションに受かる確率を大幅にアップするプロフィール写真について解説します。
■審査員の手を止めるプロフィール写真とは?
まず、オーディションの二次審査は書類選考(一次審査)で通った人だけが会場に招かれるという形式が多いです。
という事は、書類選考に通らなければオーディションの機会すらないわけですが、この書類選考の鍵を握るのが間違いなく「プロフィール写真」です。
規模が大きいオーディションになればなるほど書類選考で一気に絞り込まれる割合が大きくなります。
また、応募者が多ければ多いほどプロフィールの隅から隅まで目を通してもらえる事は少なくなるでしょう。
そこで、まずは選考者があなたのプロフィールを見て手を止めてもらえるようにしなければいけません。
ちゃんと見てもらえなければチャンスさえないですもんね。
そうですね。もっと知りたい。もっと見てみたいと思ってもらえたらチャンスですね。
その時、大きなポイントとなるのはプロフィール写真の与える印象とインパクトです。
どのようなプロフィール写真なら、手を止めてもらえるのか?
絶対的な正解はないかもしれませんが、それを考えているかいないかだけでも全然違ってくるので、一度は自分でしっかりと考えてみてくださいね。
・コンセプトを考える
まず、コンセプトを考えます。
プロフィール写真の意図やテーマですね。
これは写真だけに限らずプロフィールそのものに言えることですが、どんなコンセプトをもってプロフィールを作るのか?
それを考えるだけでも出来上がるプロフィールは大きく変わります。
- 自分のどの部分を強調したいのか?
- どんな強みをアピールしたいのか?
たとえば、わかりやすく極端な例で説明すると自分の明るさ?(陽の自分)暗さ?(陰の自分?)など、それを考えるだけでも、写真の構図や構成、またはライティングや全体の雰囲気など全てが変わってくると思いませんか?
オーディションに受かりにくい人の特徴としてそういったコンセプトを考えていないケースが多いです。
とにかく清潔感があって…そのぐらいしか考えてなかったな~
面白いものでオーディションに受かりやすい人はどんなオーディションでもよく受かります。
それは演技力の差だけではありません。
「売れていない」俳優の中にも演技力の高い俳優はたくさんいますからね。
もちろん演技力は大事な要素ですがそれ以上に大事なことは、自分の良さや魅力を最大限に「伝える」「魅せる」能力です。
あなたの持ち味や面白みなど魅力をすべて伝えることができれば必ず「一緒に仕事してみたい」と思ってくれる人がいます。
なので、プロフィール写真に関してもその写真で自分のどんな「良さ」や「魅力」を感じてもらうのか、そういったコンセプトを一度よく考えてみましょう。
たしかに自分を出し切れなかったときが一番悔いが残りますしね。
・配置を考える
そして、写真だけではなく各項目の配置の重要さを考えるといいです。
そんなの大して大きな効果がないんじゃないか?と思う人がいるかもしれませんが、実は、実際に映画などのキャスティングをしているプロデューサーに聞いた実話があります。
「書類選考などで、目にとまる人ってどんな人ですか?」と聞いたら、
単純に、「普通とは違う」とプロフィールをめくる手が止まるよね(笑)
右へならえじゃないけど、似たり寄ったりな感じだと流しちゃったりする。
と、仰っていました。
プロフィールというと大体が左上辺りに上半身のプロフィール写真が貼ってある構図が多いですが、これは実際にあったケースでページ一面に全身写真が貼ってあるだけというプロフィールがあったそうです。
もうそれだけで気になって手が止まったし、しっかり裏面を見たよね(笑)
何よりその発想が面白いなと思って、そういう人には無条件に会ってみたくなったなー。
とも、仰っていました。
そうした「その人らしい」構図や演出も、「個性」や「世界観」といったあなたの魅力を伝える大事な要素になります。
どんな「コンセプト」でどんな写真を撮るのかということと同時に、そのコンセプトに基づいてどこに写真を配置するのか、まで考えてみるとあなたらしいプロフィールになります。
■オリジナリティを出す
「自分らしさ」について少しだけ触れましたが、プロフィールそのものももちろんですが「プロフィール写真」についてもオリジナリティを出すことは最も大事なことです。
写真の「コンセプト」「衣装」「構図」「ポーズ」「表情」など、すべてが誰かと同じような似たり寄ったりのものでは「あなたらしさ」や「良さ」「魅力」が伝わりにくくなります。
「大勢のうちの1人」になってしまいますからね。
なので、自分自身の「良さ」「魅力」を十分に理解したうえでそれを最大限に伝えることができる「自分らしい」プロフィール写真を準備しましょう。
■まとめ
プロフィールはただの紙かもしれませんし、プロフィール写真もただの写真かもしれません。
でも、プロフィールを見て初めてあなたのことを知る人にとってはプロフィールを見る瞬間=ファーストコンタクト(初対面)の瞬間です。
その時に、あなたは「何を感じてもらいたいのか?」「何を伝えたいのか?」
もしも、好きな人に「写真送ってよ」と言われたら何度も何度も撮り直して何度も何度も確認して、「これしかない!」という勝負写真を送りますよね(笑)
確かに!すごくわかりやすい(笑)
そのくらい気合いを入れて選んだ写真にしましょうってことですね(笑)
最低限、それと同等以上に自信のある写真を用意して真心を込めて相手に送るべきだと思いませんか?
そうした思いは、オーディションであっても必ず先方に伝わります。
まずはあなた自身の「良さ」や「魅力」が十分に伝わる写真を選び抜いて用意しましょう。
知り合いのフォトグラファーがいない場合などは適当なところで撮らずに、ちゃんとオーディション用のプロフィール写真や宣材写真を撮り慣れているフォトグラファーに撮ってもらうようにしましょう。