何回もオーディションに落ちて自信がない。もう諦めようかな・・・
全然オーディションに受からないんです。どうすればいいでしょうか?
こんな相談をよく受けます。
オーディションって1度落ちただけでも立ち上がれないぐらいにショックを受ける時がありますよね。
「そんなに自分に魅力がないのかな・・・」と自信を失いそうなほど。
でも、これから俳優を目指す人に声を大にして言っておきますが、数回オーディションに落ちたくらいで落ち込む必要は全くないということ。
これはただの励ましで言っているんじゃなくてちゃんと理由があります。
落ち込む必要もなければ自分の自信を失う必要もない。それどころか良き経験を増やしたねと言いたい。その根拠を説明します。
過去に、あるキャスティングプロデューサーに言われて肩の力が抜けた言葉があるのでそれもご紹介しますね。
この記事の目次
■オーディションは「受かる、落ちる」じゃない
まずオーディションに落ちたと言って落ち込んでいる人や諦めようかなと弱気になっている人に言っておきます。
オーディションに「受かる、落ちる」という感覚を一度捨ててください。
あるキャスティングプロデューサーにこんなことを言われたことがあります。
オーディションってさ、良い悪いじゃないんだよ。
合うか合わないかなんだよね。
その時々の作品で求めている役のイメージやキャラクターなんていうのは、
ある程度、物語上、決まってるんだよ。
僕たち選ぶ側は、そのイメージに合う人を探してるだけなの。
だから、良い悪いじゃないんだよ。
今回はイメージがちょっと違ったから外したけど、
是非また別の作品でご一緒したいなと思う俳優はいるもんだし、
そういう人のことは覚えてるもんなんだよ。
この言葉を聞いて僕は肩の力が抜けたのを今でも覚えています。
それまでの僕はオーディションに落ちたらまるで人格否定でもされたかのように、自分自身に落ち込んでいました。
でも、そうじゃないってことがわかったんです。実際、違う現場でお世話になった監督には、
「何年か前に〇〇のオーディション受けてたでしょ。あの時、面白いなと思ったんだけどね、あの作品のイメージとはちょっと違ったからねー。でも、まさかここで一緒になるとはね。」
と言われたことがあります。
見てくれている人はちゃんと見てくれています。
■あなたに魅力がないのか?
落ち込んだり、諦めようかなと思ってる人は自分に聞いてみてください。
「諦めようと思うほど自分には魅力がないの?良いところが全くないの?本当に?」と。
ハッキリ言います。魅力がない人なんていません。絶対に。
もしも自分にはなんの魅力もないと本気で思うなら、オーディションに受かる以前に俳優を職業にすること自体、厳しいです。
でも、俳優なんていろんな人がいるからこそ成立する世界です。
イケメンじゃなくてもいいし、背が高くても低くても、老けて見えようが若く見えようがプロの俳優になるのに全く関係ありません。
カッコいい面だけじゃなく、カッコわるい面やダサい面も突き抜ければ俳優にとっては最大の武器になります。
問題なのは、絶対持っているあなたの魅力を最大限に生かし最大限に伝えられたか?ということです。
そこはしっかり考えないといけません。
■オーディションに落ち続ける人の特徴
まず、オーディションに落ちたからといって落ち込む必要も諦める必要もないと言ったのには他にも理由があります。
落ち込む前に、それだけの準備をして行ったか?それだけの工夫をして行ったか?ということです。
以前、オーディション会場で顔見知りの監督に「〇〇(名前)は毎回同じなんだよな~。ちょっと違った〇〇を見せる工夫をした方がいいよ」と言われている俳優を見たことがあります。
結果的にその俳優は不合格になっていましたが、オーディションに落ち続ける俳優にはある特徴があります。
それは、毎回の「振り返り」をしないことです。
結果だけに一喜一憂してそれで終わりという人はこれに当てはまるので気をつけてください。
結果はどうあれ、どの部分が良くてどの部分が反省点だったかという事を振り返らないので、何がよくて何がよくないのかということが自分なりに理解できていない人です。
・準備と工夫をしていない人は振り返りをしない
そして振り返りをしない人こそ、ちゃんと「準備」と「工夫」をしないでオーディションに挑んでいることが多いです。
そもそも何か狙いがあって課題を持って挑んでいれば、それが合っていたのか間違っていたのかが気になります。
その日の「服装」「髪型」「メイク」「身につけるもの」「靴」「鞄」など、全てにおいて
自分のどういった部分を見せようというコンセプトを持って選んだのか?
課題やコンセプトすら持たずに、なんとなくオーディションに臨んだだけではなかったか?
当然、後者であれば「合格」すること自体がくじ引きや宝くじのような当てもの感覚なので、
なかなかそうした「偶然」を狙うのは難しいです。
読んでおきたい
■オーディションに受かる為にやること
じゃあ、オーディションに受けるためにどうするべきか?
まずオーディションを受けた事があれば「振り返り」をしましょう。
どの部分が良かったか?どの部分は反省点か?
それがわかっていないと次に生かすことができません。
- プロフィールの内容(文章構成)で興味を惹けたのか?
- プロフィール写真で興味を惹けたか?
- 第一印象で「インパクト」を与えられたか?
- 今日の服装はナイス選択だった?
- 今日のメイクは正解だった?
- 今日の髪型は場に適していたか?
- 自己PRで自分の魅力を十分に伝えることができたか?
- 披露した特技は魅了できていたか?
- 質疑応答など受け答えの際に「好印象」を与えられた実感があるか?
- 他の俳優よりも興味を持ってもらえた実感があるか?
- もしも自分よりも興味を持たれている俳優がいたと感じたなら、その俳優のどんな部分が興味を惹かせたと思うか?
- もっと興味を持ってもらうためにできることはあるか?
- どうすれば自分の良さをもっと伝えられたと思うか?
など、まだまだ振り返れることはたくさんあると思いますが、まずはこうしたことを振り返り、良かったと思う部分はどんどん活用し反省点はどんどん改善していけば、当然結果も良くなってきます。
・とにかくオーディションは受けまくる
自分の良い点、反省点が明確になったら、気を取り直して立ち上がり、どんどんオーディションを受けましょう。
経験値を上げてレベルアップするためにもオーディションは必須です。
作品ごとのオーディションはもちろん、芸能事務所主催のオーディションなどもありますし、
芸能事務所や芸能スクールなど様々な選択肢があります。
ちなみに当サイトでおすすめしている芸能事務所でも事務所主催のオーディションを頻繁に開催していますし、そういった事務所が他にもありますのでいろいろとアグレッシブに行動を起こしましょう。
当サイトおすすめ「AVILLA STAGE」
・オーディションを受けると良いことしかない
受かっても落ちても、オーディションを受けると良いことしかありません。
オーディションを受けるメリット
- メンタルが強くなる。(きっと落ちまくるから)
- 見られる。見せる。ということに慣れる。←神経が鍛えられる
- 自分を知れる。自分を客観視できる。
- 人の演技を見れる。しかも同じテキストを使って。(勉強になる)
- 顔を売れる。自分の存在を知ってもらえる。
- 同じ志を持った仲間と出会えることがある。
など、良いことだらけ。
ただ、同じ志を持った仲間と言っても同じ場に立てばライバルでもあるので、傷のなめ合いをするような知り合いではなく、切磋琢磨し合えるような仲間と付き合うことをおすすめします。
・心を少し軽くする考え方
受かりたい想いが強いがゆえに緊張もするし、落ち込む気持ちも十分にわかります。
でもオーディション会場での過度な緊張や力みはあまり良いように作用しません。
そこで、少しでも気持ちを軽くする考え方をお伝えすると、
まず、最初の30回くらいは落ち続けると決めておくこと(笑)
「落ちる」と決めてオーディションに挑むって変な感じがしますが「受からなくていい」と思うだけで、肩の力が抜けます。
肩の力を抜くというのは、「気合いを抜く」という意味ではありません。
肩の力を抜きながらも気合い目一杯の本気で挑むもう一つのコツは「本気の練習」だと思って挑むことです。
31回目に「受かる」ために「さあ、本気の練習をしよう」「必ずヒントだけは掴んで帰るぞ」と言って、オーディションに臨んでみてください。
毎回できる限りの準備と工夫をして、結果が出たあとは振り返りをやって分析する。
そして31回目に晴れて合格(笑)
そのくらい楽しむ気持ちを持ってリラックスして挑んだ方が、落ち着いてあなたの魅力を発揮できるはずです。
■まとめ
本当に毎回毎回、そこに懸ける想いが強いからこそ緊張もするし落ち込みもしますよね。
でも、結果よりもその過程が大事です。
どれだけ考えて、どれだけ工夫して準備できたか?
まずは自分で「これ以上ないくらいの準備と工夫」ができた。と言える状態でオーディションに挑みましょう。
プロの俳優になるのなら、何度落ちたって笑い飛ばしながら次々挑戦できる強さを持った人を目指しましょう。
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