俳優を目指す人にとって、オーディションは夢を叶えるための第一歩です。
指名でオファーが来るようになるまでは、オーディションがあなたの道を切り開いてくれます。
避けては通れない道ですね!
自分の存在を知ってもらうために直接アプローチできる最大のチャンスの場ですね。
これからたくさんのオーディションを経験することになりますが、オーディションについて真剣に考えた事はあるでしょうか?
中には、オーディションを運のように考えている人もいます。
その時々で、主催者や制作サイドが求めている役柄やイメージは違いますし、時には実力や実績よりもイメージが先行される場合もあります。
でも面白いもので、どんなオーディションを受けても高い確率で受かる人がいます。
何故なのか?
今回の記事では、その高い確率でオーディションに受かる人がやっている3つの工夫について解説します。
■オーディションに高確率で受かる人と受からない人の違い
オーディションに高確率で受かる人とはどんな人なのか?
以前、オーディション合格メソッドのような教材を読んだ時に、そこに《オーディション合格の3つの法則》というのが書いてありました。
なるほどなと思ったので、詳しい内容は省いてその3つの項目だけご紹介します。
- 受かるための準備をする
- 目標への考え方が逆
- 審査員の心理を想像する
単純に考えれば、オーディションに受かりにくい人はこの逆と言えます。
- 準備の仕方が間違っている。または、準備していない
- 目標達成のための考え方が逆になっている
- 審査員の心理を考えていない
これを読んだ時に、ある事を思い出しました。
俳優の中村獅童さんが世に出るきっかけとなった『ピンポン』という映画がありますが、彼はそこで準主役の「ドラゴン」という役を射止め、そこから一気に一線級の俳優に登りつめました。
ある時、TVで当時のスタッフがこのように語っていました。
「オーディション会場で一目見た時から他の役者と全然違った。役のイメージに合わせ、頭をスキンヘッドにした獅童さんがそこにいて(ドラゴンという役柄がスキンヘッド)目つきが違った。俺がこの役をやる!というすさまじい意気込みを見た。そしたら、あんだけグングン一線に行っちゃって(笑)僕たちが感じた事に間違いはなかったと…」
決まってもいないのに、オーディションを受ける前に頭をスキンヘッドにしていくという時点で、すさまじい心意気ですよね。
でも、これはオーディションに対する考え方や捉え方の違いだと思います。
オーディションは1つ1つがチャンスであり、そのチャンスを本気で掴みにいくかいかないか。
これから俳優を目指すあなたは、是非、1つ1つのチャンスを「これしかない!」という意気込みで、積極的に掴みにいってくださいね。
たしかにね。全員が受かりたくて来てるんだもんな…
■オーディションに受かるための3つの工夫
それでは、オーディションに高確率で受かる人がやっている3つの工夫を見ていきましょう。
- プロフィールのコンセプトと構成
- プロフィール写真
- 自己PR
この3点です。
まず、規模が大きいオーディションになればなるほど、最初の関門である「書類選考」の競争率が激しくなります。
これをクリアしなければ会場にも行けないので、演技を見てもらう機会すら与えてもらえません。
なので、ここは絶対にクリアしたいですよね!
そこで大事なのが、まず最初に見てもらう<プロフィール>が重要になってきます。
・「書類選考」を通過するための工夫
書類審査に通るためには、見た人に与えるイメージや印象が大事です。
つまり、インパクトですね。
審査する側は同じようなプロフィールが何百、何千と送られてきてその中から絞っていくわけなので似たり寄ったりで、あまり個性も感じられないようなプロフィールでは印象を残せないですよね?
そこで、まず、この時点で必ずやっておきたい工夫が2つあります。
それは、プロフィールの構成とプロフィール写真の工夫です。
他の人と差をつけるためには、あなた「らしさ」や、あなたの「特徴(強み)」といったオリジナリティをしっかりと伝える事が大事です。
ですがプロフィールというのは、正直、似たり寄ったりで、当たり障りのない似たような構図の写真とプロフィールの書き方や配置など、ほとんど同じような構成になっています。
そこで、プロフィール写真を準備するときに意識したいことは「なんとなく、で写真を決めない」ということです。
「なんとなく良い感じの写真」「なんとなく爽やかで清潔感がある写真」ではなく、もっと明確に「自分の〇〇な個性を一番アピールできている写真はコレ」「今回受ける役のイメージを一番表現できているのがこの写真」といった感じで「その写真であるべき理由」を考えて選ぶだけで、他の人とは全然違った印象のプロフィール写真になります。
たしかになんとなくの雰囲気でいつも選んでる‥
養成所仲間の1人に、今では一線で活躍する女優になった人がいますが、彼女の場合は3枚のプロフィールを使い分けていました。
それには理由があって、自分の中で得意とする役柄をしっかり3つ持っていたからです。
その得意とする3つの「強み(良さ)」を一番表現できている写真をそれぞれ選んでプロフィールを作り、その時々のオーディションで一番良いと思うプロフィールを使うようにしていました。
「ただなんとなく良い雰囲気」で選んだ写真と、「この役にはこのイメージがピッタリ」と選んだ写真では、受ける印象は違いますし、同じようなプロフィールが多い中でそうした自分の個性をしっかり表現してくる意気込みを感じますよね。
言われてみればアピールってそういうことだよね…
プロフィールの書き方や配置など、構成についても同じことが言えます。
こうしたところでこだわりを持って工夫するか、面倒だから「なんとなく良い雰囲気」で良しとするかで大きな分かれ道があるとするなら、絶対的に工夫しておいた方が良いですよね。
まして、そういう部分で工夫している俳優が少ないからこそ差をつける大きなチャンスになります。
なので、手を抜かないでできる限りの工夫をして、是非とも夢を叶えるチャンスを掴み取りましょう。
「私の魅力や強みってなんだろう?」って真剣に考えますね????
良いことですね。自分の魅力を理解しておかないとアピールできないですからね。
■オーディションに受かる為の自己PRを考える
そして3つ目の工夫は、自己PRです。
あなたはこれから先、嫌というほど自己PRをする機会があると思います。
もちろん簡単に氏名を述べて終わりのときもあれば、自分の生い立ちや出身地などを紹介するときもありますし、一定時間内で自己紹介と特技を披露してくださいなどという場合もあります。
そこで、いつでも堂々と自己PRできるようにしておくコツは「いくつかのパターンを用意しておくこと」です。
「3分間ならこれとこれを話す」とか「1分間ならこれ」、「特技も一緒にと言われれば何をするか」といった何パターンかを日頃から準備しておく事で堂々と自己PRできます。
いつでも自分の魅力を語れるように準備しておけば、どんな時でも焦る事なく披露できますよね。
確かに!突然の自己PRは絶対動揺する自信あります(笑)
俳優は急に話を振られることも多いので事前の準備は大事ですね(笑)
あとは「自己PR」ではなく「自己紹介」になってしまっている人も多いので、ちゃんとPRできるようにしておきましょう。
そのためにも「自分らしさ」や「自分の強み・魅力」を語れるように準備しておきましょう。
■まとめ
オーディションにおいてプロフィール(書類選考)は審査する人とのファーストコンタクトの場です。
大事なポイントは、
- 興味を持ってもらうこと
- 会ってみたいと思ってもらうこと
上記の2点を念頭において、
- プロフィールのコンセプトと構成を考える
- 自分の魅力を最大限出し切った写真を用意する
自分で最高って言える写真を準備するべきですね。
そうですね。好きな人に自分の一番良いところを見てほしいと思う気持ちと同じですね(笑)