俳優になる夢を最短で実現する為に最初にやることは、自分が目指す「理想の俳優像」(目的地)を決めることだとステップ1ではお伝えしました。
そして、今回のステップ2では「自分の現在地を知る」ということについて書きます。
目的地を決めるのと同じくらい「今の自分の立っている位置を知る」ことは大事です。
なぜなら、それによって今やるべきことが変わるからです。
たとえば、目指している山頂が「もう見えている人」「山頂は見えないけど方向はわかっている人」「今自分がどこにいるのか、そして目指す方向すらもわからない人」がいたとしたら、それぞれ今取るべき行動は違ってきますよね?
たしかに…
山頂がもう見えているなら真っすぐにそこを目指せばいいし、山頂は見えなくても方向がわかっているならその方向に進めばいいし、自分の位置も目指す方向もわからないならまずは目指す場所を探すことから始めなければいけませんよね。
そのように、今、自分がどこに立っているのかを知ることも本当に大事です。
■「現在地」とは《完成度》
あなたの「現在地」とは、あなたが目指す「理想の俳優像」が完成形だとして、今のあなたの俳優としての《完成度》だと考えればわかりやすいです。
ステップ1で、自分の「理想の俳優像」を自由に思い描き紙やパソコンのメモ帳などに書き出してみてくださいと言いましたが、そこに書き出した理想の俳優像と今の自分を比較してみて、今のあなたはどのくらい完成しているのか。
たとえば、理想の俳優像の中で「映画に主要キャストとして出演し、第一線で活躍している」と書いたとして、今のあなたがそれを実現できていたら✔️チェックを入れてみてください。
- ✔️映画に主要キャストとして出演し、第一線で活躍している
- □日本舞踊が特技になっている
- □大人の雰囲気をかもしだすファッションに変わっている(できればブランド名も)
- ✔️髪型は清潔感のあるショートヘアになっている
- □嫌味のないデザインのロレックス(時計)をつけている
- ✔️誰に対しても人当たりよく社交的で、誰からも好かれる性格になっている
- □朝は5時に起きて、朝ヨガでゆっくりと心身をリラックス
- □毎日の掃除が趣味で、どんなときでも部屋をキレイに片付けている
- □無農薬など、厳選された食材を選び健康に気をつけた食事を採っている
- □どの役をやっても「これって素?」と言われるほどのカメレオン俳優になっている
✔チェックした数が多ければ多いほど、思い描いている俳優像に近いということですよね?
反対に✔チェックの数が少なければ理想の俳優像からは遠いところに今のあなたはいるということになります。
まさに「今の自分を知る」ってことですね。
そうですね。
一つ一つの項目をより具体的にしておくとさらに明確になります。
たとえば、一流の俳優になったあなたは「良い香りがする」と思い描いたなら「どんな匂いがするのか」「どんな香水をつけているのか?」まで具体的にして、今すぐにその香水をつけてみましょう。
それだけで1つ、理想の俳優像に近づいたことになりますよね????
このようにして、「理想の俳優像」と比較することで、今の自分の俳優としての完成度がわかります。
単純に考えると100個中20個の✔️だとしたら、完成度20%ということですね。
完成度20%が今の自分の「現在地」ということになります。
こうして「現在地」がわかれば、何が足りていなくて、何が必要か?、何をするべきか?までが明確になりますよね。
めっちゃわかりやすいけど…私、まだ25%…先は長い(笑)
■人に自分の「現在地」を教えてもらう方法
「理想の俳優像」は自分の希望や願望から思い描くイメージなのでわかりやすいですが、「現在地(今の自分)」というのは自分ではわかりにくい部分もあります。
たとえば、理想の俳優像では「誰からも好かれる…」と思い描いていたとして、はたして今の自分はどれくらい人に好かれているのか、などは自分ではわかりにくいですよね。
ついつい、自分に都合よく考えてしまいそう(笑)
・あなたは、人からどんな「印象」を持たれていますか?
今のあなた自身を知る方法として、パブリックイメージというものがあります。
- 広く一般に認識されているイメージ
- 大衆に一般的に抱かれている、その人の人物像
- 周りの人から思われている自分のイメージ
辞書などではこのように記載されています。
簡単に言えば、あなたが「自分以外の人に、どういう人間(俳優)だと思われているか?」という事になります。
ちょっと話はそれますが、このパブリックイメージは俳優にとって、とても大事なものです。
なぜなら、俳優というのは、「人気商売」でもありますし、「イメージ商売」でもあるからです。
人は、自分で自分のことを「〇〇な性格だ」「〇〇な人間だ」と思っていても、実は他人からの印象は全く違っていた、なんてことはざらにあります。
そんなときに、パブリックイメージは自分を知る1つの基準になります。
どうしても自分の事は、主観が入ったり、希望的観測が入り込みますからね。
たしかに自分ではあまり自分自身のマイナス評価を、積極的に受け入れたくないですもんね。
他人があなたに持っているイメージというのは、あなたが自分を客観的に見れていない部分を埋めてくれる、良い判断材料になります。
なので、親や恋人や友人などズバッと意見してくれそうな気ごころの知れた身近な人に「私ってどう見えてる?」と聞いてみるのも効果的です。
「そんな風に見えてるんだ…」と驚くこともあるかもしれません。
そうしたパブリックイメージを知るだけで、自分の改善点や大事にしていきたい点などが見えてくることもあります。
■まとめ
理想の俳優像と今の自分を比較して完成度を知ることが「今の自分の立っている地点」を知ることになると言いましたが、あまりに単純なことなので「バカバカしい」と思う人もいるかもしれません。
でも、成りたい理想の自分を演じるというのは最も簡単にできる役作りや演技の訓練になります。
むしろ、理想の自分を演じることができなくて全く知りもしない赤の他人を演じるなんてもっと難しいと思いませんか?
たしかに…
なので、バカバカしいと思っても構わないので一度は理想の自分(俳優像)を書き出して比較しながら「今の自分を知る」ということをやってみてください。
本当にそれだけで「今の自分に足りていないこと」「やるべきことや必要なこと」が明確になり、今、何をやればいいのかがわかりますよ。
- 今の自分にできること、できないこと
- 今の自分にあるもの、足りていないもの
- これから身につければいけないこと
- これからの自分に必要なこと
- これからの自分に不必要なこと
- 今日から何を変えるのか?
- 今の自分の、俳優としての完成度は?
これらを分析して、今の自分を知りましょう。
たしかに自分のことってよくわかってないな…
ステップ1では、あなたが目指す「理想の俳優像」(目的地)を明確にし、ステップ2ではあなたの「今の自分の完成度」(現在地)が明確になりました。
「明確な目的地」と「明確な現在地」がわかれば、あとはその2つの地点を結ぶだけです。
もちろんそこに向かう道中は、山あり谷あり紆余曲折さまざまあると思いますが、目的地がハッキリ見えていて道さえつながっていればきっとたどり着けるでしょう。
まずは見切り発車でスタートを切る前に「明確な目的地」と「明確な現在地」をハッキリさせて、それからあなたの未来の地図を広げてみましょう。