演技力を高めるために勉強や練習を毎日していますか?
本気で夢を叶えたい人は遊ぶ時間を削ってでもレッスンを受けたり、日々自分のスキルを磨いています。
最初はレッスンを受ける費用を捻出することすらなかなか厳しく、バイト漬けの日々で普段はあまり練習できていませんでした。
そのような人も多いのではないかと思います。
でも実は、お金など一切かけずに演技力をすごい速度で高める練習法があるんです。
しかも、「いつでも」「どこでも」「誰にでも」できる方法なのでここでご紹介します。
■演技力はお金をかけなくても高められる
まず、演技力を高める要素にはいろんな要素があります。
なので、 同じレッスンを受けたからといって全ての人が同じように向上するかと言うと全然そんなことはなく、技術を習っても別の要素が伴っていなければ演技力はあまり変わらない場合もあります。
レッスンを受ければある程度の基礎技術は身につきますが、その先に進むには、むしろレッスンでは教えきれない別の要素の方が重要だったりします。
では、演技力を高めるために必要な要素とはどんなものがあるのかを見てみましょう。
・演技力を高めるために主に必要なもの
演技力を高めるために何が必要かといえば、パッと思いつくだけでも以下のようなものが考えられます。
演技力を高める要素
- 基礎(決まり事を知る、メンタル、声の出し方など)
- 感受性や感性
- 観察力
- 想像力
- 経験
- 技術
具体的に言えばもっともっとたくさんありますが、こうして簡単にパッと書き出してみるだけでもレッスンでは教えきれないものがあることがわかります。
でも、たとえば感受性や感性、そして観察力などはレッスンで教えきることは難しいですが、 反対にレッスンを受けなくても日々の生活の中で養うことが可能です。
しかもお金など一切かけずに養うことができます。
他にもお金をかけずに磨けるところや養えるところはたくさんあります。
どのようにして練習すればいいのか?養っていけばいいのか?をご紹介します
■いつでもどこでもできる演技の練習法
どのようにしてお金をかけずに演技力を高める練習をするのか?
超実践的で、一番簡単な方法をご紹介します。
結論を先に言うと、
「日常から演じる」
ことです。
???がいっぱい頭に浮かんだ人はいませんか?(笑)
たとえば唐沢寿明さんの例で話しますが、
唐沢さんはまだ駆け出しの俳優だった頃、演技力を磨くために日替わりで血液型の違う人間を 演じていたそうです。
よく血液型別で性格判断されたりなど印象の違いが語られますが、唐沢さんは「今日はB型の人間を演じる」と決めたら、人にB型っぽいよねと言われるような人間を演じていたそうです。
これって凄く面白いですよね。すごく面白いし、普通に考えてめちゃめちゃ演技の勉強になると思いませんか?
血液型にこだわらなくても、他にもいろんな設定が考えられると思います。
例えば、「明日食べるお金にも困っているような切羽詰まった人」を今日は演じてみる。そして明日は「年収 10億円ぐらいある超大金持ち」を演じてみる。
演じきる自信はありますか?(笑)
きっと着る服や身につけるもの、メイク、顔つきや表情まで全てが違ってきますよね。
そのようにして、今日の設定を決めて演じきること。これはものすごく効果がある方法だと思います。
常に自分の中の演じるという「神経」を刺激できますし、常に「人からどう見られているか?」「どのように伝わっているか?」ということを考えるので、そういった思考の癖もついてきます。
またこの方法の最も素晴らしいのは、効果がものすごくわかりやすいというところです。
なぜなら、リアルな評価や反応を直に聞けるからです。
そしてこの方法は、演技力を高められるだけでなく様々なことに応用できます。
例えば、気分が優れない日に「ルンルン気分」の人を演じるとか。
想像してみてください。
ご飯を食べるお金もなくて毎日インスタントラーメンを食べていて、その上昨日恋人と別れたばっかりで悲壮感いっぱいの不幸を身にまとったような人と、
お金持ちで素敵な恋人や友人に囲まれて毎日おいしいものを食べて楽しい時間を過ごして、どう見ても悩み事一つないような幸せオーラ満開の人。
と、これを聞いただけでもパッと頭に浮かぶイメージや印象が全然違いませんか?
以前何かの本で読んだのですが、どれだけ正直者で優しくて親切でものすごくいい人であっても、泥棒の真似をしてみるだけですぐ泥棒になれるんです。
…当たり前ですよね(笑)
でも、ただ真似をしてみただけです。本当にいい人なのに。
真似しただけでも世間ではその人はもう泥棒なんです。
そりゃそうですよね(笑)
嘘だと思ったら、一度トライしてみてください(笑)
本人はただ真似している(演じている)だけでフェイク(嘘)かもしれないけど、誰にもそれが悟られなかったらそれが「現実」であり「本当」になるんですね。
なので自分と違う人間になりきるというのは実は簡単です。ウマいかヘタかは別として。
あなたも一度、今日の演じる役(設定)を決めて演じきってみてください。
1日役を演じきるつもりで過ごしたら、難しさも含めた面白い発見がたくさんありますよ。
■まとめ
今回は、お金をかけずにできる一番簡単な演技力の高め方をご紹介しましたが、もっと他にも自分の演技力を高める方法はいくらでもあります。
まず、日常的に自分が俳優であることをどれだけ意識しておけるかで大きく違ってきます。
自分は俳優であると強く意識しているだけで、きっとすれ違う人や行き交う人すら興味深く観察するようになると思います。
人を注意深く観察しているだけでも、俳優としての知識や情報量が全然変わってきます。
自分が経験していないことでも人から聞いた話や自分が見たものなど、情報として取り入れた知識が多ければ多いほど想像力も豊かになります。
演技で重要なのは実はテクニック的な技術よりも「表現を生み出す心」、例えば感性や感受性の方が大事です。
同じことを経験したり同じ景色を見ても感じ方は人それぞれで、その感じたことの表現の仕方も人それぞれです。
技術というのはその感じたことをより効果的に表現するためのテクニックです。
毎日の日常の中でも、一切お金をかけずにそうした技術(テクニック)はもちろん、感受性や感性、そして観察力や想像力といった「感じる心」を養っていくことは簡単にできます。
自分は「プロの俳優なんだ」という意識を強く持って、毎日を過ごしてみてください。
すごいスピードであなたの演技力は高まっていくと思いますよ。
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