「俳優として売れるためには何が必要ですか?」
「やっぱり演技力って大事ですよね?」
というような質問をよく受けますが、一線で活躍する俳優になるために必要な要素は1つではありません。
もちろん演技力も大事ですが、演技力があればそれで充分というわけでもなく、容姿が良ければそれで良いというわけでもありません。
たとえば、どれだけ容姿が良くてもスタッフへの態度がよくない俳優などは可愛がってもらえません。
俳優としてというより人として普通に嫌がられそうですね 。
まさにその通りですね 。
そこで今回は、視聴者や観客、そして業界から必要とされる俳優になるために必要な8つの要素をご紹介します。
■売れる俳優に必要なのは演技力だけではない
俳優として売れるために演技力などにばかり考えがいきがちですが、既にオーディションなどの経験がある人ならわかると思いますが、必要とされるのは必ずしも演技が上手い俳優ばかりではありません。
もちろん容姿だけでもありません。
では何が必要か?
■一線で活躍する俳優が持っている8つの要素
最低限必要な8つの要素は以下になります。
8つもあるんだ・・・。私にその要素あるかな・・・
①礼儀礼節
まず1つ目は礼儀礼節です。
俳優として売れる以前の問題ですが、きちんと当たり前の挨拶ができるとか、目を見て話すとかそういった人として当たり前の礼儀作法ですね。
オーディション会場に行った時なども審査員として座っている関係者以外にも、案内や誘導をしてくれるスタッフさんなど関係者すべてにしっかりと気持ちの良い挨拶をしましょう。
②好感度
好感度を狙ってあざとくなる必要は全くありません。
自然と好感がもたれる行動や立ち居振る舞いを心がけましょう。
好感が持てる人とはどんな人なのか?を考えてみてください。
自分を客観的に見た時に、好感を持てる人(俳優)であるか?
そういった視点で考えておくことはとても大事です。
他にも、仕事でお世話になったスタッフさんの名前を覚えておくようにするなどしておくと次にお会いした時の印象が全然違ったりしますよね。
気持ちよく一緒に仕事ができる人であるようにすると好感を持たれるでしょう。
③豊かな心
人間の繊細な感情を表現する俳優にとって感受性や心が乏しいのは致命的になります。
美しいものに素直に感動できる心であったり、いろんなことを豊かに感じ取れる心を育むことが大事です。
また、自分以外の他者を受け入れることのできる心も俳優にとっては大事です。
役を演じる時には自分とは違う価値観や思考、考え方などを受け入れていく柔軟な心や考え方が必要になってきます。
④容姿
ここで言う容姿というのは、単純にイケメンや美女ということではありません。
イケメンや美女を自分の「売り」にしていくのなら、誰もが振り返るくらいのレベルじゃないと圧倒的な「売り」にはならないでしょう。
「美女」は売りにできないわ…
ここで言う容姿というのは、圧倒的に説得力のある容姿という意味です。
たとえばオタクの聖地と言われる秋葉原に連れて行かれて、何人かのオタク系の人を並べて「この中で本物のオタクは誰でしょう?」と聞かれた時に10人中10人が指をさすくらいの圧倒的な「っぽさ」を追求することです。
俳優としてのブランディングにも繋がりますが、ちゃんと自分の俳優としてのキャラクターをイメージすることが大事です。
⑤人を惹きつける魅力
俳優として必要とされるためには魅力が必要ですが、その魅力とはどういうものなのか?を具体的にしておくと分かりやすいです。
- 人に「もっと見ていたい」と思われること
- 人に「もっと深く知りたい」と思われること
- 人に「また会いたい」と思われること
- そして、「一緒に仕事してみたい」と思われること
あなたは、あなたが関わる人にそんな風に思われているでしょうか?
まだ足りていないと思うのであれば、どうすればそのように思ってもらえる自分になれるのかを常に考えておくことが大事です。
「また会いたい」「もっと深く知りたい」と思ってもらえるような魅力のある俳優になりたいですね。
そんな風に思ってもらえたら3倍くらい頑張れそうです(笑)
⑥魅せるテクニック(技術)
見せるテクニックというのは単純に演技力だけではなく、あなたという俳優を最大限に魅力的に見せるテクニックを含みます。
感情表現する上で、豊かな感受性や心を育むことが大事だと言いました。
でもそれだけではありません。
その感じ取ったことをいかにしてわかりやすく人の心を打つ方法で表現するのか?
そこには技術的なテクニックも必要です。
たとえば、立ち位置や体の向きなど体の使い方1つで、同じことを表現しても伝わる印象は違います。
もっと細かいテクニックを言うと、筋肉の動きなど細かい小技を使えば繊細な部分の表現力も違ってきます。
たとえば、「唾を飲む」「瞬き」「奥歯を噛みしめる」 そのような動作も表現力を膨らませる技術的なテクニックとなります。
ただし演技に関しては、テクニックだけではなく感受性など他の要素も同じように大事に磨いていきましょう。
- 1)感受性
- 2)感性
- 3)想像力
- 4)観察力
- 5)洞察力
- 6)分析力
- 7)表現力
- 8)創造力
- 9)発想力
など。
⑦戦略(工夫)
戦略と言うと身構えてしまう人がいるかもしれませんが、別の言葉で言うと「工夫する」ということです。
上記でも記したように、好感を持ってもらうための工夫だったり、個性を出すための工夫だったり、人を惹きつけるための工夫など自分が俳優として売れるためにできる工夫はいくらでもあります。
そうした工夫をしっかりと考えるということが、「戦略を練る」ということだと思ってください。
そう考えると「戦略」もすごく大事ですね!
- 好感を持ってもらえるための工夫
- 個性を出すための工夫
- 人を惹きつけるための工夫
- 技術を身につけるための工夫
- また、↑その時間を確保するための工夫
- オーディションに受かるための工夫
- 認知度を高めるための工夫
など、戦略とはつまり、自分の強みをいかに生かして(工夫して)戦うかを考えること。
⑧ブランディング
ブランディングとは、ファンや世間に抱いてもらうあなたの俳優としてのイメージを明確に作ることです。
つまり、自分がどういう俳優であるのかを自分が発信するだけではなく、人にそういう印象を持ってもらえるようにすること。
YouTuberなどを筆頭にインターネットやSNSのおかげで年々発信力を持った個人が急増しています。
たしかに人気YouTuberはしっかりブランディングしてファンもたくさんいる…
そんな中でどのようにしてあなたの俳優としてのキャラクターを確立し、どのように世の中に発信していくのか?
つまり「メディア化」していくのか?
それを考えることも非常に重要な時代になってきています。
■まとめ
このようにして書き出してみると、結局のところは全てが繋がっていることがわかると思います。
技術面のテクニックだけに頼った演技力ではなく、もっと大きな総合的な表現力で勝負できる俳優を目指しましょう。
ここでご紹介した8つの要素を備えているだけでも視聴者や観客、そして業界からも必要とされると思いませんか?
間違いなく必要とされますよね。
是非そんな俳優を目指したいところですね。